コワイ御曹司とじゃじゃ馬娘
- 鴉月語り部
- 3月8日
- 読了時間: 6分

【前書き】
執筆日 2020/10/16
ギャグラブコメ?
レイウ皇族のヴァローナ皇女とアモン皇子の恋愛話
出会い編
登場人物は烏王創世記の部族動乱時代
アモン、ヴァローナ、コルウス、ウーヤー、ロンウェー、リッリ
我の名はアモン・レイウ
地上の麗烏(レイウ)國で皇太子をやっておるごく普通のつまらん男だ。
後に即位した時にレイヴェンに改姓したぞ。
レイウもレイヴェンも、由来はRaven(ワタリガラス)から来ている。
大きな烏でCrowよりは善の存在とされておる。
天上の令鴉(レイウ)には我の従弟が治める楽園がある
ヴァローナは我の8つ下の従妹で最愛の許嫁だ
まだ地上にいた頃、ヴァローナの父が在命であった時から…いつも眺めていた
コルウゥもウーヤーも怖がりで、我の顔を見るなり
(あれ絶対何匹も烏殺してるよぉ…悪役顔してるよぉ
凶悪犯の顔だよぉ…)
(ウーヤー、おしっこ漏らした
あいつコワイ…今日眠れないから兄上トイレ付いてきて)
(私もちびりかけたぞ~ウーヤー、今日は絶対一緒に寝ような!
約束!
ババアには内緒な)
と、コルウゥとウーヤーに小声で悪口を言われ凄く傷ついたぞ…
我も共に寝ようと、枕を持って入ったら
「ギャアアアアアアアアア!!!!悪霊退散悪霊退散!!
魔界に帰り給えサタンよルシファーよ!!」
と、従弟にお祓いまでされて傷ついたぞ…
翌日、従妹のヴァローナにメンチを切られて
「どこの魔界から来たんだてめえ…アタシはこいつらヘタレと違って度胸あるぞ
覚悟しろよ」
「…我と10秒目を合わせてくれたの、そなただけぞ
シャイなだけで、我は無害ぞ」
「…なんか、ごめんね
馬鹿兄とチビ弟がごめんね…良い奴と思わなくてさ」
「ヴァローナ!!従兄様になんて口の聞き方するの!!
このお方はお前の許嫁ですよ、顔が極悪人面しているだけで根は良いお方です
踊りも歌も下手だし弱いわ何もしないお荷物御曹司ですが、心だけは綺麗なのです…
ヴァローナのことをきっと大事にしてくれますわ」
「いてーなババア…母上、ごめんなさい
行きますわよ嘘つきお兄様と小便弟様、オーホホホホ!!!」
と伯母レヴェナはいつも庇ってくれた、ほとんど悪口を言われたような気もしたが寛大な心でなくては民は付いてこない。
この顔だから誰も近寄らないが。
ヴァローナは口は悪かったが真っ直ぐで正義感の強い女子であった
ぼっちの我を気遣って、一緒に弁当を食べてくれたり無理無理一緒にいてくれた。
乗馬も誘ってくれたが、我が頭から落下してモンスターペアレント・ロンウェーが
「責任取るネ じゃじゃ馬娘!!
お前、今日こそ倅と寝るヨロシ!
若いおじいちゃんになりたいヨ」
「くたばれエロジジイー!!
お年玉ガッツリ貰うから覚悟しとけよ…エロジジイ」
ー
16歳のヴァローナと隣で寝たけど何もしないぞ、ヴァローナが嫌がることはしたくないぞ…
というかどうやってそういう雰囲気を作るかわからないぞ
緊張し過ぎて勝手に不能になったぞ
「…変な事したら、お前の一物に蹴り入れるからヨロシク
なーんてね、信じてるから
アモちゃんそんな度胸無いもんね~
優しいところ好きだよ?従兄として」
…眩しいほどの笑顔で言われて、内心ドキドキしていたぞ
寝相が壊滅過ぎて、我の鳩尾にクリーンヒットし吐きに行くと
「でかしたネ倅!!一夜で妊娠したネ!!」
ー「私の可愛い一人息子虐めるの許さないネ…コルウゥ、ウーヤー今日泣かす
幻術で一番嫌いなものを出すネ…」
と父はいつも従弟たちを虐めていた
ヴァローナだけは虐めると我が怒ってテント全焼させるので、父も爆弾扱いで我を怒らなかった
レイウの歌は、我が踊るには恥ずかしくてな…ジンギスカンだ。
皆もどこかで聴いたことがあるだろう。
『ウッ!ハッ!
ジン!ジン!ジンギスカーン!!』
レヴェナ・ガミジン・アモンが無表情で踊るので、余計にシュールさと不気味さ増すそうだ
父ロンウェーはオリジナルでカンフーを入れたり、コルウゥは全く違うナルシストな踊りをするのでよく父と殴り合いになっていた
この歌はユカラ族のジャバウォック(ムスタファ)も好きだったそうだ。
張り切って踊っていたが、ユカラ族の踊りは違うぞ。
ー…ヴァローナには彼氏が沢山いた…彼氏というか、男友達だったのだろうが
羨望・嫉妬…独占欲が収まらなくて
義伯母レヴェナから許可も貰っていたので
37564(ミナゴロシ)にして同族を喰っていた
「どうしたヴァローナ…そなたには許嫁の我だけで十分ぞ
そなたの為に乗馬だって覚えたし、そなたが料理壊滅的だから我が覚えたぞ
そなたの望むものは幻術でなんでも手に入るし、蓬莱から金銀財宝だって手に入れてこれるぞ
我の父が
父は地上に残る、そなたも我と共に来い」
コルウゥの終戦宣言の夜に、意を決してヴァローナに夜這いをかけたぞ
「こんのヤリ目クソヤロー!!!」と我は思いっきり股間に蹴りを入れられて壁を三枚ぶち破ったぞ
無表情だが死ぬ程痛いぞ…心も体もズダボロだぞ
また不能になったぞ
「アモちゃんサイッテーだな!
欲しいものをまやかしで作って楽しい?アタシはそんなもの欲しくないね
あのモンスターペアレント父親といい年してぶりっ子してる母親に甘やかされたんだろうけど、自分で手に入れる努力しな
本気でアタシが欲しいなら、せめてアタシに勝ってから言ってよね」
「そうか…
我が強くなれば、そなたは諦めて妻になるのだな
我は必ずそなたを超えてみせよう
それまで浮気するなよ、許嫁は解消した気は無い
父とコルウゥが勝手に解消しただけぞ」
「そこまで言ってないけど、アタシ自分より強い男にしか興味ないんだ
じゃあね
ごめんね…ちょっと蹴り強過ぎたかなって」
「…気にするな
できれば出れぬから引っ張って欲しいぞ」
ヴァローナ、我は必ずそなたを妻にするぞ
真の意味で夫婦にならないと意味がない…そなたに好かれる為に我は地上で花婿修行に励むぞ
「アイヤァ…アモンが料理してるヨ…
何にもしなかったお飾りのあの子が…リッリ感動ヨー
ヤリ目でそこまでする、偉いヨー」
いい年したぶりっ子母
「私も感動ヨー…種馬としても無能な倅、どうしようか頭抱えたヨ」
両親にもほとんど悪口しか言われてないが我は寛大ぞ
「私がお前の為に、何としてもバカローナ捕まえて嫁にしてやるヨー
30年後辺りにレイウに挑発文送るヨ~それまで兵力国力整えるネ
楽しみネ…あれだけ啖呵切ったコルウゥが、天上でどんな国を創るのか、見物じゃないかね
なあリッリ
異母とはいえ兄上の子ね…これでも心配しているのデスヨー
私が、一番可愛がっていた甥っ子がコルウゥ
他の兄たち、私のこと見下してたし私、母の身分低かったのデス
コルウゥは贔屓や差別しなかったデス…ああいう所が兄に似ていて妬ましい」
「そうネ…ワタシの最愛の妹・レネイの子もいるネ…
アナタ! スゴイヨ~遂に皇帝になったネ!
アナタの頭脳とリッリの内助の功のお陰ネ!只のエロジジイじゃなくて良かったヨ~…
リッリ、自分似の娘欲しいネ…種無しになった夫持って離婚考えたヨー
孫に期待するヨー、ヴァロナなら沢山女の子生みそうネ
元気な嫁、大歓迎ネ」
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