烏王様とスクールデイズ
- 鴉月語り部
- 2020年12月19日
- 読了時間: 6分

執筆日2020/12/19
烏王さまとスクールデイズ(王立学院編)
学パロ?いいえ公式王立学院編です。
即位5年~29年、50年~のちょこっとだけの息抜き編の予定
ギャグ&そこそこワードが下品
登場人物は烏王創世記の一期
簡単なあらすじ&説明~
王立学院、即位5年にようやくopen!開校した天上の教育機関
6歳から小等部が始まり大学まで通うと24年制度
学院長は王太后でコルウスらの母レヴェナ、教頭はその侍女でカラシアの母でもあるエスメイさん
・烏王さまことコルウス・ヴァローナ・カラシア・ノックス・ザン・ベヒモス・ゲオルグ&マヒナ三姉妹は一期生
が、退学&留年したヴァローナ・ゲオルグ&マヒナ三姉妹は三期生で卒業した。
・風紀委員にはザン、まだ俺様帝王だった頃の彼は恐怖政治で学院に君臨する嫌われ御曹司だった…
まず異性交遊を禁止し、男子寮と女子寮の行き来を禁じたことで烏王さまのイライラ度を上げてくれた彼
ヤンキー兄妹ゲオルグ&リノンの売った喧嘩を買い、ゲオルグを泣かせて強制的に舎弟にした。
ある時事件は起こった…
「給食費が無い」
ありがちな事件がこの天上で起こってしまったのである…
「ザンの万年筆が現場に落ちていた!
犯人は俺様帝王で間違いない!」
生徒から疑惑の目を向けられた彼は教室の一番後ろでただ渇いた笑みを浮かべた
(あんな余裕なんて凄いな帝王…)
烏王さまは隣のカラシアにひそひそ話す
(あれ程開き直って、清々しいですわね…バレると思ってなかったのかしら)
(やった前提になってるけどさ、あいつ金持ちだし盗む必要無くない?
なんでやったの?)
「なんとか言えよ!!」
と、ここぞとばかりにレイウ族家臣が彼を責める
「フ…やっていない。
やる訳が無かろう、そもそも私は大富豪だぞ?
貴様らとは生まれから格が違うのだよ、そもそもあの給食費だってほとんど私が出していた
よく食らう弟の分だ」
嘘つけ!
だから回収したんじゃないのか?
むしゃくしゃしてやったんだろ!
かえれ!かえれ!豚!
守銭奴!
(凄い嫌われようだなザンちゃん…ここぞとばかりにな、ひどいよな
…って言ってる奴の中にノックスがいて、違う犯人が出てきたぞ
豚と守銭奴はそいつが言われてるから良かったなー)
「やったんだろ!白状しろローマン!」
ノックスの父・ローマンさんは貧民層出身で金の為ならなんでもする恥ずかしいパパ。
「やってない!やってないよミーじゃない…!
ミーはただ…
マネー様(ザン)の落とした金を拾ってただけ!
給食費に入れる前の一枚を!」
「おーい、こいつ犯人っぽいぞ」
と烏王さま
「とぼけんなよ…やったんだろ?なあ、兄者…
恥ずかしいよ…俺の為に、そこまでやらなくても」
今度はベヒモスが出てきて兄貴を疑ってるぞこいつ…
「フ…お前が、私を疑うのか…」
あっ、ちょっと泣きそうになってないか?
後ろ向き出したぞ
「いい加減にしろよテメーら!!!
こいつがそんなことする訳無いだろ!!
いくらこいつがヤリ○ンクソヤローだからって疑うのかよ最低だなお前ら!」
意外な奴出てきて庇い出したー…ゲオルグ、どうしたんだお前…中等部のお前が高等部まで
ヤリ○ンは余計だ
「こいつはなぁ、そんなことするぐらいなら腹切って死ぬぐれぇの男だよ!
なっ!ヤリ○ンクソヤローの烏王…ホントはお前なんだよな
お前…美容代の金欠で苦しいってほざいてたし」
なんで私のせいになってんだ
「やめろよ!!
なっ、兄貴…やっちまったもんは仕方ないけどさ…兄貴だって、やりたくて盗んだ訳じゃないよね」
「兄貴を疑うなバカローナ」
ヴァローナ…お前のこと信じてたのになぁ
「…我、やったぞヴァローナ
盗んだぞ…」
突如名乗り出たアモンくん、心なしか菩薩のような微笑みで嬉しそうだ
こいつはやってない。誰かを庇ってる…!
「やめて?アモちゃんはそんなことしない。アモちゃんは、バカローナに庇われたいが為に今咄嗟に嘘ついたよね
やめようね?
ハハハー、バカローナぁお前がやっちゃったのかぁ…そうかそうか」
「あたしやってねぇ!!!
じゃあなんで万年筆落ちてたの?あれさ、ザンちゃんが烏王に貸さなかったっけ」
「違う違う、あれは返したし…」
「あれな、この前失くして…祖父に買ってもらった万年筆…だから
失くすと私が怒られ」
あれ、ザンちゃん半分泣いてない?
「いい加減にしろお前たち
ザンがそんなことする訳が無かろう、彼は『法の王』を名に持つ男
亡きオイゲン皇帝に誓って窃盗なぞする訳が無い」
烏王さま決まった…!
「…烏王殿」
ザンちゃんの好感度ゲッツ…
なんだ?廊下のゲオルグの奴まだ何か言いに来たのか
「確かに万年筆盗んだの俺だけどよ!給食費だって三割しか盗んでな…」
「はい、馬鹿一羽タイホ」
烏王さまがバキッと蹴り飛ばして黒板にめり込んだゲオルグ
「なっ、兄者…もう吐いちまえよ…
兄者なんだろ
『私が黒く染まれば、地上のジジイは迎えに来るのかな』ってさ、言ってたじゃん
やったんだろ…」
やめろベヒモス、泣かせるな
「…どうせ、あの男は私が可愛くないのだろうな
私がこんなに孤独を感じているのに文一つ寄越しもしないで…」
「ザンちゃん…重いな、愛情不足か
ホントにやってないよね?烏王さま信じていいだんよね?」
私なんかクソ叔父ロンウェーと離れても、寂しくないんだからねっ…!
「寂しいんだろ兄貴、アモちゃん来て髪だけ見て叔父上と勘違いして喜んでたじゃん」
「バカローナ!!口を慎めぇ!」
ヴァローナにチョークを投げクリーンヒットだ、さすが烏王さま
「で、犯人のゲオルグさん。七割どうしました?」
「烏王の机に戻しといた」
「…わーホントだぁ。いつ?」
「いまさっき」
「これにてへいてーい!!!
ゲオルグ有罪・断罪・悪!即!斬!だからなお前」
――――放課後
「…烏王殿、先程は我が無実を晴らそうとしてくださってかたじけない
正直、貴殿のこと見直しました…ただの破廉恥女たらし陛下じゃ無かったんだなって」
「いーのいーの!今日から改めてよろしくなザンちゃん…御礼とかそういうのは良いんだけど
できれば、異性交遊禁止を解除してほし」
「ところで
ヤリ○ンクソヤローとはどういう意味ですか?」
「は?なに、烏王さまに言わせたいの?
人気投票下げたいの?言わないよ…
ハイ!ゲオ、教えてやりな!」
「チ○チ○ばっか使ってる奴のことだよザンちゃん」
「あー…言われてみればそうかもな
(珍珍…珍しい骨董品のことか)」
「ザザザザンちゃん…そういうのね、あんまり言わないでほし…
烏王さま夢見がちなの、お下品なの嫌いなの
オブラート包んで?」
烏王さまもなぁ…ザンちゃんずっとプレイボーイ仲間だと思ってた。
今思えば違ったな。ピュア過ぎるもんな
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