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  • 烏王様とスクールデイズ

    執筆日2020/12/19 烏王さまとスクールデイズ(王立学院編) 学パロ?いいえ公式王立学院編です。 即位5年~29年、50年~のちょこっとだけの息抜き編の予定 ギャグ&そこそこワードが下品 登場人物は烏王創世記の一期 簡単なあらすじ&説明~ 王立学院、即位5年にようやくopen!開校した天上の教育機関 6歳から小等部が始まり大学まで通うと24年制度 学院長は王太后でコルウスらの母レヴェナ、教頭はその侍女でカラシアの母でもあるエスメイさん ・烏王さまことコルウス・ヴァローナ・カラシア・ノックス・ザン・ベヒモス・ゲオルグ&マヒナ三姉妹は一期生 が、退学&留年したヴァローナ・ゲオルグ&マヒナ三姉妹は三期生で卒業した。 ・風紀委員にはザン、まだ俺様帝王だった頃の彼は恐怖政治で学院に君臨する嫌われ御曹司だった… まず異性交遊を禁止し、男子寮と女子寮の行き来を禁じたことで烏王さまのイライラ度を上げてくれた彼 ヤンキー兄妹ゲオルグ&リノンの売った喧嘩を買い、ゲオルグを泣かせて強制的に舎弟にした。  ある時事件は起こった… 「給食費が無い」 ありがちな事件がこの天上で起こってしまったのである… 「ザンの万年筆が現場に落ちていた! 犯人は俺様帝王で間違いない!」 生徒から疑惑の目を向けられた彼は教室の一番後ろでただ渇いた笑みを浮かべた (あんな余裕なんて凄いな帝王…) 烏王さまは隣のカラシアにひそひそ話す (あれ程開き直って、清々しいですわね…バレると思ってなかったのかしら) (やった前提になってるけどさ、あいつ金持ちだし盗む必要無くない? なんでやったの?) 「なんとか言えよ!!」 と、ここぞとばかりにレイウ族家臣が彼を責める 「フ…やっていない。 やる訳が無かろう、そもそも私は大富豪だぞ? 貴様らとは生まれから格が違うのだよ、そもそもあの給食費だってほとんど私が出していた よく食らう弟の分だ」 嘘つけ! だから回収したんじゃないのか? むしゃくしゃしてやったんだろ! かえれ!かえれ!豚! 守銭奴! (凄い嫌われようだなザンちゃん…ここぞとばかりにな、ひどいよな …って言ってる奴の中にノックスがいて、違う犯人が出てきたぞ 豚と守銭奴はそいつが言われてるから良かったなー) 「やったんだろ!白状しろローマン!」 ノックスの父・ローマンさんは貧民層出身で金の為ならなんでもする恥ずかしいパパ。 「やってない!やってないよミーじゃない…! ミーはただ… マネー様(ザン)の落とした金を拾ってただけ! 給食費に入れる前の一枚を!」 「おーい、こいつ犯人っぽいぞ」 と烏王さま 「とぼけんなよ…やったんだろ?なあ、兄者… 恥ずかしいよ…俺の為に、そこまでやらなくても」 今度はベヒモスが出てきて兄貴を疑ってるぞこいつ… 「フ…お前が、私を疑うのか…」 あっ、ちょっと泣きそうになってないか? 後ろ向き出したぞ 「いい加減にしろよテメーら!!! こいつがそんなことする訳無いだろ!! いくらこいつがヤリ○ンクソヤローだからって疑うのかよ最低だなお前ら!」 意外な奴出てきて庇い出したー…ゲオルグ、どうしたんだお前…中等部のお前が高等部まで ヤリ○ンは余計だ 「こいつはなぁ、そんなことするぐらいなら腹切って死ぬぐれぇの男だよ! なっ!ヤリ○ンクソヤローの烏王…ホントはお前なんだよな お前…美容代の金欠で苦しいってほざいてたし」 なんで私のせいになってんだ 「やめろよ!! なっ、兄貴…やっちまったもんは仕方ないけどさ…兄貴だって、やりたくて盗んだ訳じゃないよね」 「兄貴を疑うなバカローナ」 ヴァローナ…お前のこと信じてたのになぁ 「…我、やったぞヴァローナ 盗んだぞ…」 突如名乗り出たアモンくん、心なしか菩薩のような微笑みで嬉しそうだ こいつはやってない。誰かを庇ってる…! 「やめて?アモちゃんはそんなことしない。アモちゃんは、バカローナに庇われたいが為に今咄嗟に嘘ついたよね やめようね? ハハハー、バカローナぁお前がやっちゃったのかぁ…そうかそうか」 「あたしやってねぇ!!! じゃあなんで万年筆落ちてたの?あれさ、ザンちゃんが烏王に貸さなかったっけ」 「違う違う、あれは返したし…」 「あれな、この前失くして…祖父に買ってもらった万年筆…だから 失くすと私が怒られ」 あれ、ザンちゃん半分泣いてない? 「いい加減にしろお前たち ザンがそんなことする訳が無かろう、彼は『法の王』を名に持つ男 亡きオイゲン皇帝に誓って窃盗なぞする訳が無い」 烏王さま決まった…! 「…烏王殿」 ザンちゃんの好感度ゲッツ… なんだ?廊下のゲオルグの奴まだ何か言いに来たのか 「確かに万年筆盗んだの俺だけどよ!給食費だって三割しか盗んでな…」 「はい、馬鹿一羽タイホ」 烏王さまがバキッと蹴り飛ばして黒板にめり込んだゲオルグ 「なっ、兄者…もう吐いちまえよ… 兄者なんだろ 『私が黒く染まれば、地上のジジイは迎えに来るのかな』ってさ、言ってたじゃん やったんだろ…」 やめろベヒモス、泣かせるな 「…どうせ、あの男は私が可愛くないのだろうな 私がこんなに孤独を感じているのに文一つ寄越しもしないで…」 「ザンちゃん…重いな、愛情不足か ホントにやってないよね?烏王さま信じていいだんよね?」 私なんかクソ叔父ロンウェーと離れても、寂しくないんだからねっ…! 「寂しいんだろ兄貴、アモちゃん来て髪だけ見て叔父上と勘違いして喜んでたじゃん」 「バカローナ!!口を慎めぇ!」 ヴァローナにチョークを投げクリーンヒットだ、さすが烏王さま 「で、犯人のゲオルグさん。七割どうしました?」 「烏王の机に戻しといた」 「…わーホントだぁ。いつ?」 「いまさっき」 「これにてへいてーい!!! ゲオルグ有罪・断罪・悪!即!斬!だからなお前」 ――――放課後 「…烏王殿、先程は我が無実を晴らそうとしてくださってかたじけない 正直、貴殿のこと見直しました…ただの破廉恥女たらし陛下じゃ無かったんだなって」 「いーのいーの!今日から改めてよろしくなザンちゃん…御礼とかそういうのは良いんだけど できれば、異性交遊禁止を解除してほし」 「ところで ヤリ○ンクソヤローとはどういう意味ですか?」 「は?なに、烏王さまに言わせたいの? 人気投票下げたいの?言わないよ… ハイ!ゲオ、教えてやりな!」 「チ○チ○ばっか使ってる奴のことだよザンちゃん」 「あー…言われてみればそうかもな (珍珍…珍しい骨董品のことか)」 「ザザザザンちゃん…そういうのね、あんまり言わないでほし… 烏王さま夢見がちなの、お下品なの嫌いなの オブラート包んで?」 烏王さまもなぁ…ザンちゃんずっとプレイボーイ仲間だと思ってた。 今思えば違ったな。ピュア過ぎるもんな

  • ユイム×ザン×マノヤ回 デートこの雄豚が!!!編

    執筆日 2020/12/07 マノヤ→ザン→ユイム トライアングルラブ… ストーカーザンさんと喜ぶマノヤさん 登場人物は一期 ザン、マノヤ、ユイム 即位から50年目、俺様帝王の婚活パーティーで完全に惚れられてからというものの…  「もぉしつこいったらありゃしませんわぁ!!! ちょっと、烏王様! アレ、どうにかなさいな…烏王様の命令で落としにいきましたのよ」 俺様帝王ザン様を指すユイム 「ハハハーごめんなーウザいよな…烏王様もなぁ、一週間に一回顔見るだけで充分ウザさがわかったからな ごめんなーザンちゃん、できればもう帰っていいぞー」 「ハッハッハ、御意!!」 上機嫌でガラガラ滑る椅子で滑りながら去って行きましたわよ……あのポリスメン ウザいとか言われて全く気にしてないのね……鋼のメンタルだわ 「影武者でも雇う?」 とヴァローナ王女 「……ということでマノヤ、頑張れ! 君なら最悪奴に押し倒されてもまだ勝機はあるだろ?」 烏王様、最終的にマノヤに投げたよ 「いい? マノヤ。襲われそうになったら急所を狙うのよ、純潔だけは守りなさいね 私になりきって、奴に嫌われるのよ。 ついでに弱点か何か探ってきて頂戴」 幻術でユイムの姿を纏うマノヤ 「は、はい! 頑張ります…!」  ――――困ったなぁ…実は私、姉さんのキャラがイマイチわからないんだよなぁ なんか姉さん、大和撫子って言ってみたりガラの悪い関西ヤンキースタイルになったり させそうでさせない小悪魔とか言ってキャラブレブレだし……  ってうわー……待ち合わせの5時間前から待機してるよあの人 とりあえずまだだし、私はまだ行かなくてもいいんだよね……? もしかしたら、あの人だってこの辺りをぶらぶらしてるだけかもしれないし 五時間後 「……ごめんなさい、待ちましたよね」 「待ちわびたぞ!!! ……ではなくて、別に待ってなぞいない。 ちょっと5時間早く来過ぎただけだ」  マジかぁ……この人どれだけ待ち遠しかったんだろ それだけ惚れられて幸せだね、姉さんも。  「……今日はやけに、控えめなのだな いつもはもっと女王様気質というか、心底嫌そうな表情で私を視るのに…… まあそれも照れ隠しなのだろうな」 やば、姉さんの姿してるんだよね私。 「こ、この豚野郎! 別に、私も待ち遠しかった訳じゃないんだからねっ……!」  姉さんってこんな感じ?とりあえず豚って言っとけば女王様になる?  (おいおいマノヤ……それなんか違う女王様じゃないか?) と、烏王様心配。 「……ま、まあ。お前になら豚呼ばわりも心地が良いものだなっ!! さあ行くぞ、今日はいつも通りスケジュールがきっちり決まってるからな 昼は鯉の餌やりデート・ランチは高級和食・帰りは茶屋でカルタ・ディナーは寿司だ」  (おいおいザンちゃん、豚呼ばわりされてんだぞ。何か疑問に思え そして全く面白く無いワンパターン・マンネリ化な男だなぁ) (ちょっとぉ……マノヤぁ 姉のキャラ間違え過ぎ、私豚なんか言わないし! Sじゃなくて実はドMだって前に話したでしょうに……!) と烏王様と本物ユイム、尾行しつつ観察する。 (マジか、お前その腹黒女医キャラでドMなのか……引いたぞ)  ――――すっかり姉の姿でザンとデートするのにはまってしまったマノヤさん 今日もウキウキでデート。 「ウフフ……捕まえてごらんなさぁい~この豚野郎♡」 「ハハハ! 待てぇ我が女神~」  警察スタイルで牢獄追いかけっこ 最後は手錠で繋がれて幸せ♡ 「か、勘違いしないよねっ……! 別に、豚野郎の為に手作り弁当作った訳じゃ……無いんだからっ はい、あなたあーんして♡」 「ハッハッハ、今日も可愛いぞお前! 料理の腕はそこそこと言ったところかな、私に追いつけるように精進するといい」 (うわぁ……気の利かない奴ぅ……) (嘘が付けない性質なんでしょうね……潔癖症軍人だから、料理も上手いみたいですし調子に乗ってるみたいです) と、ヴァローナ王女とノックス。 ――――「マノヤさんちょっと、影武者の経過は上々かしら?」  裏のある微笑みを浮かべるユイムと、嬉しそうに惚気話を話すマノヤさん。  「…でね、でね…この前なんか抱き締められてドキドキしちゃって…… 癖で背負い投げしちゃったら壁に激突させちゃって……でも 『ハッハッハ! 照れ隠しも可愛いぞこいつぅ~』って、笑って許してくれたの ……もう、あの爽やかな笑顔が堪らなくて堪らなくて……」 「……随分と、楽しそうねマノヤさん で? 貴女、私の姿で何やっちゃってくれたのかしらぁ……? どんどん奴が距離詰めてきてるのですけど、どうしてくれるのかしらぁ……?」 妹をこしょばせる腹黒キャリアウーマンユイム。  「ちょっ、姉さんくすぐったいアハハ! だって……私、あの人が好きなの!! あの人良い人よ……このまま姉妹で嫁ぎましょう? 最終的に私だったってバラシていいから……むしろそろそろ名乗り出たい」  「あのね! あんな冗談通じない斬り殺しストーカーに知れたら、貴女が何されるかわかったもんじゃないでしょ…… あいつ、ストーカーなのよ! 私が学校から帰る時間に必ず校門で待ち伏せして偶然を装うのよ! 3時間も待ち続けてるのよ! 保健室で寝込んでいたら、生徒でも無い癖に『奇遇だな私も骨折しててな!』 とか言って離れたベッドに寝てるのよ! 骨折は保健室じゃなくて病院行け!!」  「烏王様もなぁ……あいつはちょっとな 気持ち悪いストーカーだわ忠誠は重いわ……全体的に重い 何が重いのか全くわかってないのもイライラしてなぁ…… 『え、私そんな肥えました? これでは豚野郎と言われても仕方ないな……』とか言うしな」  鬱憤を吐き出し、怒鳴るユイムと呆れる烏王様。 「その気持ち悪いのが良いんでしょう!? スタイリッシュな気持ち悪さが、またカッコ良くて……」 「マノヤ、それはお前のフィルターだけだ。正気に返れ『恋は盲目少女』 気持ち悪いって言ってる時点で認めてるからな」  マノヤは『恋は盲目少女』の称号を手に入れた!  衣装 セーラー巫女スタイル  ――――ある日のザンさんと本物ユイム 「今日は、いつもの言わないんだな」 「いつもの?」 「ほら、『この雄豚が!』とか『這いつくばって乞いなさい、雄豚が……ご褒美に手を繋がせてあげても良いんだからねっ!!』とか」 マノヤあああああああ!!! 何してくれとんじゃ人の姿で! こいつもそれを受け入れてんじゃねぇぇ!! なに? Mなの? この人ドSじゃなかったかしら? 「……ああ、あれは風邪気味で頭がイカレてたの そのキャラは卒業したの、私Sじゃないの。そういう店に行って頂戴 ……今日こそはっきり言うわ、ごめんなさい…… 今まで貴方のこと騙してた、利用で近付いたの だからこんな性悪女王様の私は貴方に相応しくないの……」 『私は地に帰るべきかぐや姫……』と言い切る前に手を握られたわ 「……フ、またそうやって嘘を付く 知っておるのだぞ……今流行の『ツンデレ』というやつであろう 本当に私が嫌いなら、この前の交換日記で『ホントは好き』と書かぬはずだ」 「……あー、奇跡的にそう解釈しなさったのね 『ホモの弟もどうにかしろ、兄弟でマヒナ医院の 監視(かんし)やめろ患者が来なくなったのお前のせいだぞ とにかく地上に帰れ高貴で世間知らずな皇子様。違う意味で ハラハラドキドキしてるわ、ヤンデレやめろ ストーカーポリスメン、強引過ぎる雄は キライいだって言ってるでしょ』 って書いたやつね」 「……今夜はもう、離さぬぞ……百人一首をしてくれるまでは帰らん」 「そ れ を、やめろと言ってるの 百人一首は大会制度にしましょう、私職場の方で百人一首クラブ作るわ 決勝で会いましょうね……天然皇子様」  マノヤと入れ替わっていたことを知ったのは、私がウーヴェ様と結婚してからでしたわね…… 楽しかったと言えば楽しかったのかしら? 私的には…マノヤがあれだけ嬉しそうだったから、今でも応援してあげたいのですわぁ #__i_227db105__##__i_b0eecf6b__##__i_09667a86__#

  • コルウスVSゲオルギオス戦 キャラ紹介絵あり

    執筆日 2020年、2023年11月24日 コルウスとゲオルギオス 遂に我等の烏王様激おこ、これが奴とのラストバトル? ――――最弱三銃士の雄共(ノックス・ザン・ウーヴェ)がかかって来た時の話だ。 「俺の条件、お前ら三人負けたらユイム寄越せ ノックスはキサーラ ザンはマノヤな モヤシは…勿論俺の紫な やる気出るだろ? こっちはリノン賭けてやるよ 三人纏めてかかってこいよ…格下雑魚共」 弱い、弱いねぇ…悲しいよ ザン、お前弱くなったな 昔の方が純粋な殺意があって速くて躊躇いが無かった 今はもしかして俺に情がある? 残念俺そっちの毛は今でも無いんだぁ 当然ホトオリとノーチェは抱かねぇぜ? アホの旦那は血吐いてユイムがやめさせた こいつは一生ユイム守れねぇ 最強の俺なら守れるよ全員 「…さあ、ユイム来いよ…お前が第一夫人なんだからさ」 「…兄さん、貴女のやりたかったことってこれなの? …軽蔑するわ ママ上が、こんなこと望んだの?」 「リノンに散々言われた そうだよ? お前ら欲しいからウヤに付いたんだぜ 誰も選べなかったから、全員嫁にしたいから」 「…私だけで良いでしょ?マノヤと紫はあげない」 「んー、歯ごたえ無かったからアリかな 次回で両方盗りに行くし」 ユイムにキスしてやると、あの旦那怒ってる怒ってる… 舌噛みやがって、構わず続けたら 「…なるほど、猛毒ね ちょっと来たかな」 軽く平手打ちしたら口切ったな血出てた 「…私に手をあげるなんて、兄さんらしくないわ…本当に」 アイツずっと泣いてた 馬鹿だねぇ…まだ、兄と呼ぶ 旦那がユイム呼んで生々しいキスしてたわ 消毒ね マノヤがユイム回収して、下がった。 どうするよ烏王さまぁ…お前はこの惨状をひっくり返せるのか? ここから逆転してみせてよ… ここまでやればお前は本気で俺と殺しあってくれるだろ? 見ようとすらしなかった俺を認めてくれるんだろ? 偉大なるお前の首を狩るに相応しいのは農夫の名を持つ俺しかいねぇだろ? ――――コルウスが来て、テンション上がった!! 「できるな、ユエイ 不安がるな私がついている お前にしかできないんだ 自信を持て」 「うん…」 大雨と嵐がやみ、日照りが起こる 試しにゲイボルグ投げてやったら途中で飛ばなくなった 「…ゲイボルグが無効化されたか ここぞという時に使えんガラクタだな ゲオルギオス、お前は使える駒であってくれよ。」 王弟が舌打ちして吐き捨てる。 「ヒュウ!やっぱりお前頭良いね 我等の元・烏王様」 「…ゲオルグ、お前何をしたかわかっているんだな もう、戻れない 取り返しのつかない事をやってみせた もう庇いきれん 命を捨てる覚悟でやってるんだな?」 コルボー、ノックス、ザン、ウーヴェ… ユイム、マノヤ、…いないけどリノン 我が同胞よ、暫くそこで見ていなさい。 ユエイの炎で回復させます。 「わかっててやってるよ? 俺は元々こういうクズだってお前が一番知ってるだろ」 「私が相手をしようゲオルギオス 私が勝てばユイムはチャラだ、カラシアを返せ。 認知するかの裁判がまだ終わっていない。」 「良いよ?俺はバカラシア別にいらねーし。 待ってたぜコルウス…!!お前ぐらいは、俺を愉しませてくれよ!! とびきり良いSTAGEでさ!」 「…私は、竜殺しの剣アスカロンだ お前はゲイボルグ 浅瀬で戦ってやるから来い お前のステージなんだろう?」 よゆーで腹立つ 「また髪切ってやろうか? 俺が勝てばぁ…嗚呼どうしようか…やっぱりなんか、体の一部ちんちん賭けて戦おうぜ? 男の誉れで勲章だろ? 根暗みたいに無くなったら俺泣いちゃうなぁ…」 「良いだろう が、その前に…」 ヨルゼからクナイを借りて髪をばっさり切った、セミロングにまで。 「烏王様…良いのですか。 折角の美しく濡れガラスの髪を…」 ヨルゼが心配そうに尋ねる。 「構わん、何かを捨てる事ができるものだけが勝ちを得ることができる。 ゲオルギオス相手に邪魔だから切った。」 ――――ゲイボルグを投げるが流石に避ける 硬化した翼で守ってやがる   「はー当たってみろよつまんね」 「…当たってみせようか」 「おやめください烏王様! ゲイボルグはコルボー様すら瀕死状態になった散弾銃のような投擲です…いくら烏王様でも、無事ではすみません」 ヨルゼが必死で主を止める。 コルウスはヨルゼの頭を撫でて下がるように優しく命じた。 「…一度だけ当たってやる やるなら殺す気で心臓を狙えよ 」 「…マジで言ってる? まだ俺愉しんで無いんだけど まあ、いいや 死ねコルウス!!!」 ゲイボルグが心臓目掛けて爆ぜる 当たった さあ奴はどうだ? 「…こんなものか」 当たったのは当たった 貫いたはずが再生の炎が傷を防ぐ 「私のターンだ ご自慢のゲイボルグ、お前は受けた事あるのか? 己の武器ならば自分で当たって経験してみるのも大事だぞ。」 刺さったゲイボルグを抜き、俺目掛けて飛ばしやがった チキショー速え! ザンの能力使ってやがるな 片翼にしやがって…ふざけんなマジで。 これじゃあ俺の祖父(ジジイ)ムスタファと一緒じゃねぇか、縁起でもねぇ。 「テメー卑怯だな、柔らかい部分狙いやがって ザンの能力なんで使えんだ?」 「私の翼を狙えばおあいこだぞ さあ…友愛の能力かな 私達の絆が為せる技だ 翼さえあれば使える」 「へー、そっかそっかお前らやっぱりできてたんだぁ…! 噂になってたもんね!ノックス・ザン・オーヴェ、みんなお前が抱いたんだろ? 爛れた主従関係だねぇ…手を出される前に辞職して良かったよぉ…」 オーヴェって誰だっけまあいいや。 片翼でも飛んでやるよ… 黒い羽の鋭利なカッター…カラシアか!!! 地味に痛い、ぶっちゃけ本人が使うよりコルウスが使う方が威力が段違いだ。 「さあてお次は誰かな」 夜雀ヨルゼの視界封じかこんなもんは簡単よ。 ハンデになんねー広範囲に雷撃撃っときゃあいいの。 「どうしたコルウス!俺が怖いのか? だよな!お前はいつもビビッて直接対決仕掛けてこねぇ! そんなに顔と自分が大事か!」 ヴァローナの地、コルボーの石化 「おいおいお試しサンドバッグじゃねぇんだぜ 俺のターンだ!!!」 今度こそ死ねコルウス…あいつの腹に直接アスカロンを刺してやった ゲオルギオスの名に相応しいのは俺、イゴールやユルゲンなんかじゃねぇ。 手応えあり! 「残念だったねコルウスぅ… 俺ならお前の硬化だって貫けるよ? ジャバウォックは貫く者だからね …ずっとお前が大嫌いだった お前のデブ親父やエロンウェーみてぇに冷酷に見えてぬるい甘い! いつも気まぐれで振り回しやがる。 強姦略奪オッケーにしてくれてたら裏切らなかったかもね。 位とマヒナの女全員くれてさ!」 「…私もお前が大嫌いだった。 一度だって好きになった事は無い。 今はもっと嫌いだ。」 腕を捕まれ 「…もうお前は墜ちる時が来た 真のリストラだ」 剣を伝い浄化の炎が俺を苦しめる 「ぎゃあぁぁぁぁ!死ぬ!あちぃ!!」 ユエイの炎か…こんなに清浄な炎なのか。 冥界の血を引く俺には猛毒だ。 無様に墜ちる 水じゃ消えない 「苦しい死ぬ!さっさと消しやがれクソが!! クソガキから殺してやる…」 俺はガキでも容赦なく殺せるクズだって忘れんなよ… ユエイに向かってゲイボルグを投げるが飛ばない 「チキショー!タナトス、ヒュプノス!」 大鎌を召喚し交互に使用する。 頼むぜ俺の長年の相棒。 コルウスが火力で押して来やがる。 「わかった、降参 俺の負けです…だから炎消せ!」 倒れた俺様に近寄りコルウスがアスカロンを左眼に宛てがった 「…お前のその銀眼、前から気に食わなかった 個性派のお前にはこれ以上個性要らないよな キャラかぶらせんな お前の大好きなちんちんは…どうしようか、片玉にしようか やはり自慢の竿をハーフにするか?」 察したわ コイツ本気だ、マジで殺る時の眼だ。 「ごめんなさい俺が悪かったですどうかちんちんだけはご容赦ください 僕には家族がいます妻がいます、8羽の妻を満足させる為に必要なんです それだけは何卒…何卒…!!!」 泣いて鼻水でてきたよぉ…こわいよぉ 「動くなよ…」 「ぎゃあぁぁぁぁ!!!」 マジかぁ左眼を素手で抉りやがった!!! 「目玉親父が生まれそうなので返してください…」 浄化の炎で灰にしやがって… ドクドク血が流れてる…ああこの感覚はいいねアドレナリン出るわぁ。 「ではゲオルギオス、お前は解任だ ウヤ、カラシアを渡せ」 「…お断りします さあ、今頃どうなってるでしょうね 私の管轄では無いので…」 #__i_557a620c__##__i_8e5cdc91__#

  • コルボーVSゲオルギオス戦

    執筆日 2020/10/23 コルボーVSゲオルギオス 本編 ウヤ反乱時の第二回戦の話 登場人物は烏王創世記の三期 ほんの一部童話の引用あり  待っていてくれ…ベルジェリカ 私は貴女の自由の為に兄を殺そう 貴女に貰ったリコリスを胸に付けて 「どうして仲良くできないの…」 ベルジェリカの幻覚を使いアガレスを刺してやった 「母上…っ」 「騙されないで兄上さん!!それは幻覚…」 倒れ込むアガレス 「…残念だったな、時期皇太子はお前ではなく我が息子サミジナ… ベルジェリカに似た赤眼に免じて命だけは助けてやろう」 我が娘ミトラはこの塔のどこかに隠れた ー「…ベルジェリカ、迎えに来たよ!! ベルジェ…?」 どこを探してもベルジェがいない 「父上…その」 「サミジナ、ベルジェリカはどこだ?」 「…母上は、もう…」 「…母上さんは、貴方と二度と会えぬことを嘆いて…フランベルジェで自害なされました 密通した罪を、重荷に感じて…貴方は何も悪くないと庇っておられました」 サミジナの代わりにミトラが口を開く 「…何故!!何故だベルジェリカ…」 「…貴方だけが、母上さんの生き甲斐でした 二度と会えぬことは母上さんにとって、生き地獄だったのです …私は薄々気付いていました、貴方が真の父親だと言う事を」 ー 暫くベルジェリカの住居・右塔で彼女の衣を抱いて悲しみに打ちひしがれた 「何故…何故待っていてくれなかったのだ 私は、こんなにも強くなったのに…貴女の、為に」 「ベルジェリカ…私が、貴女への弔いに世界を捧げよう 貴女の為に支配しよう…私と、貴女の忘れ形見である子らと共に」 新烏王の即位式 捕虜の我が母グレモリー、兄の寵姫カラシア、リノンに見せつけるかのように王座に座した 「紹介しよう 1、2、3位 新烏王 ウヤ・グリフィン・レイウ その子サミジナ王子、ミトラ王女」 新たな衣装を彼らに纏わせ、並ばせる 「4、5、6、7位 ゲオルギオス、アモン、ベヒモス、ライム」 「私こそが真の烏王、愚かな人間どもと古き烏を全て0に この醜い世界を無に帰し、世界を1から始める 大洪水を生き延びた始祖のように」 「王妃は勿論、ベルジェリカ・フランベルジェ 私の最愛にしてたった一人の妻!!」 …ベルジェリカ様は亡くなられたはずでは… と兵士たちがざわめく 「…気持ち悪ぃ奴だねぇ 幻覚で嫁さん作って」 とゲオルグがぼそっと漏らす ー 第二回戦 老体の巨神コルボーが進撃してきた 弓矢で貫いても全くひるまず、ただ哀しい眼で海を歩く 「…何をしている、構わず射殺せ」 「…流石、石の巨神コルボー ゲイボルグを構えろ、ゲオルギオス」 「その名で呼ぶなっつーの!!」 「ゲオルギオス、命令だ ゲイボルグで奴を射殺せ」 「…」 渋々試しに一発打ってやった 散弾銃みてぇに飛散する魔の槍 「ちっ、下手くそめ…練習に付き合ってやったのに」 「チチチ…今のはわざと外したんだぜ? おーい、コルボーのおっさーん もう止めときな」 二発、三発撃ったぜ俺様 「…おいおいマジかよ 命粗末にするねぇ」 怒りに満ちた哀しい眼… そんな顔すんなよぉ…俺らが悪者みてぇじゃねぇか まっ、そうなんだけどね 「ゲオルギオス、儂はお主を信じて負った 根からの悪い子では無いと…口は悪いし嫌われ者で乱暴者であったが、お前は無意識に弱者を守る正義感が強いところがあった 何故、いたいけな子らや人間たちを虐殺した」 「…命令だから、悪い? ガキ殺すのは俺だって趣味じゃねぇ…一瞬で何が起きたかわかんねぇからな 虫殺すみてーに簡単に消えちまう、命ってなんなんだろうねぇ」 「…ゲオルギオス、さっさと殺せ 遊ぶな」 「…こんの玉無し烏王うるせ~ 後で始末書書くから、悪ぃ根暗 やっぱり俺様が最高に輝くのはこの一騎打ちなんだよ!! 観客もStageも揃ってる最高の舞台… ゲオルギオス・ジャバウォック、出陣(で)るぜ!!」 禍々しい巨大な翼を羽ばたかせ天を駆ける ゲイボルグを捨て、大きな双鎌タナトスとヒュプノスを携えて 兵士たちは戦慄する その禍々しい赤翼と大鎌…炎のように銀と金のオッドアイをギラギラ輝かせて 金と銀に輝く黒髪…返り血を浴びるのが好きだからと白い衣を纏う 森で歌いながら殺戮を楽しむ彼を見た人々がジャバウォックと呼んだのが始まりだったという Twas brillig, and the slithy toves Did gyre and gimble in the wabe; All mimsy were the borogoves, And the mome raths outgrabe. 夕火あぶりの刻、粘滑ねばらかなるトーヴ 遥場はるばにありて回儀まわりふるまい錐穿きりうがつ。 総て弱ぼらしきはボロゴーヴ、 かくて郷遠さととおしラースのうずめき叫ばん。 Beware the Jabberwock, my son! The jaws that bite, the claws that catch! Beware the Jubjub bird, and shun The frumious Bandersnatch! 『我が息子よ、ジャバウォックに用心あれ!  喰らいつく顎あぎと、引き掴む鈎爪!  ジャブジャブ鳥にも心配るべし、そして努ゆめ  燻り狂えるバンダースナッチの傍に寄るべからず!』 He took his vorpal sword in hand: Long time the manxome foe he sought So rested he by the Tumtum tree, And stood awhile in thought. ヴォーパルの剣つるぎぞ手に取りて 尾揃おそろしき物探すこと永きに渉れり 憩う傍らにあるはタムタムの樹、 物想いに耽りて足を休めぬ。 And as in uffish thought he stood, The Jabberwock, with eyes of flame, Came whiffling through the tulgey wood, And burbled as it came! かくて暴ぼうなる想いに立ち止まりしその折、 両の眼まなこを炯々けいけいと燃やしたるジャバウォック、 そよそよとタルジイの森移ろい抜けて、 怒どめきずりつつもそこに迫り来たらん! One, two! One, two! And through and through The vorpal blade went snicker-snack! He left it dead, and with its head He went galumphing back. 一、二! 一、二! 貫きて尚も貫く ヴォーパルの剣つるぎが刻み刈り獲らん! ジャバウォックからは命を、勇士へは首を。 彼は意気踏々いきとうとうたる凱旋のギャロップを踏む。 And hast thou slain the Jabberwock? Come to my arms, my beamish boy! O frabjous day! Callooh! Callay! He chortled in his joy. 『さてもジャバウォックの討ち倒されしは真まことなりや?  我が腕かいなに来たれ、赤射せきしゃの男子おのこよ!  おお芳晴かんばらしき日よ! 花柳かな! 華麗かな!』 父は喜びにクスクスと鼻を鳴らせり。 Twas brillig, and the slithy toves Did gyre and gimble in the wabe; All mimsy were the borogoves, And the mome raths outgrabe. 夕火あぶりの刻、粘滑ねばらかなるトーヴ 遥場はるばにありて回儀まわりふるまい錐穿きりうがつ。 総すべて弱ぼらしきはボロゴーヴ、 かくて郷遠さととおしラースのうずめき叫ばん。 歌いながら彼は舞い降りた、全身に雷を纏いさながら翼竜のように 「来いよ、空に ゲイボルグじゃなくてタナトスとヒュプノスが相手したがってるんだ」 「ゲオルギオス!!お前のその戦闘狂な悪癖、憎らしいぞ妬ましいぞ」 と王座のウヤは叫ぶ 「雷鳴よ盛り上がれ!! 折角のゲオルギオス様のStageだぜ… こんな愉しい殺し合い、もうアンタしかいねぇからよ イェーガーは老いて張り合いがねぇ…あっちの方も早撃ちなんだろうな」 奴を生かしたのはナイショだぜ…強い奴は生かすんだ また戦えるだろ?下剋上しに来いよ 激しい雷撃が彼を貫くが、奴も炎と地の柱で俺を貫く 「硬い俺を貫けるのは、やっぱアンタだよな… ザンとノックスは張り合いがねぇ、俺に致命傷を与えれねぇクソ雑魚 さっさとコルウスも来いよぉ…今までの怨み、晴らしたいよぉ」 ー おっさんにボコボコに殴られた 最後に抱き締められて全身複雑骨折してるわこれ そのまま地面に大股開いて墜落、ダッセー俺… 「ってぇ~!!! お前もうちょっとカッコいい落とし方してくんね… ファンに幻滅されたらどうすんだ…ベヒモスぐれぇしかいねぇけど」 って頭掴んで地に額打ちつけられた マジ痛ぇ 首根っこ掴まれ 「…折れるもんなら折ってみろよ アンタにできるかい?優しい優しい皆の親父さん」 俺なんかに涙流して、アンタは根が良過ぎる ユエイに雷撃打ってやったら、ほら アンタはそうやって自分を犠牲にして庇う てっきりまたハグで骨折させてくるのかと思い、目を閉じて笑うと 「…儂もそなたと燃え尽きよう」 「は…ちょっと待てよ!!」 ヤバイ、抱き締められて発火しやがった 「待てよ待てよ待てよ待てよ 早まんな!!テメェが死んだらユエイは?ヨルゼは?」 「名前…言えたじゃないか、偉いぞゲオルギオス お前は他の者の名前を覚えられない馬鹿だからな」 あっ、これ終わった マジで死ぬ 俺の肉体が悲鳴上げてる 冥界の血肉が不死の炎で浄化されて、再生能力を封じられてる 再生できねぇ 「頼むからやめてくれよぉ…ゲオさんまだ死にたくないよぉ まだ従妹(あいつら)全員抱いてねぇし…こんなむさくるしいオッサンと心中なんてやだよぉ 俺、良い子なんかじゃねぇし、復讐にオカン犯って目の前で姉貴孕ませたよぉ… 自分で引くぐらいクズだよぉ…」 死にたくない死にたくない死にたくない 大泣きして鼻水垂らしたよぉ 「ゲオルギオス、儂ともう一度 あの世でやり直そう」 その瞬間、ゲイボルグがオッサンの心臓を貫いた 何が起きたかわかんねぇ ここ浅瀬だから使えたのか…玉無し烏王が? アイツ使えたの? カツカツと近付いてきて、アイツ俺に蹴り入れやがった 「…ゲオルギオス、見苦しいぞ 貴様は昇格させようか?それとも…私と同じ玉無しになるか?」 大泣きしてゲオさんぐちゃぐちゃだよぉ おっさんも心臓と脚がぐちゃぐちゃだよぉ… フラフラの体で立ち上がって、おっさんをいたぶるクソヤローの急所に思いっきり蹴り入れて壁にめり込ませた 「やり過ぎだろ…!俺の戦の邪魔すんな!! 勝負は負けたんだから、おっさんの勝ちだ」 「…いつものお前なら、私は壁を突き破っていた まあいい、どうせ虫の息だ 帰るぞサミジナに回復させる」 「…じゃあな、親父さん アンタとのぬるい家族ごっこ、嫌いじゃなかったぜ あの世でゆっくり隠居しな…墓参りぐらいは行ってやるよ」 コルボー対ゲオルギオス 勝負は相討ちだが、ゲオルギオスの勝利扱い しかしゲオルギオスは敗北と申告している

  • 俺様帝王と月下美人・腹黒かぐや姫

    執筆日 2020/10/23 俺様帝王と腹黒月下美人の出会い 登場人物は烏王創世記の一期 マヒナ三姉妹とザドウ兄弟、ノックスとリノン  ザンがユイムに惚れたきっかけ 五つの部族のうち最大の領土と先進国であるザドウ帝國… 順当にいけば皇太子である私ザン・キサナドゥが皇帝になるはずだった訳で 天上に上がってもプライドだけは忘れなかった 自慢では無いが私はモテた 天上に上がっても縁談が絶えなかったぞ しかしザドウの高貴な妻に相応しい女子がなかなかいなくてな… どこかに大和撫子で巨乳で、慎ましいけれどどこか小悪魔的な愛らしさ、妖艶な微笑を持つ… 夫の一歩後ろを歩くけど時に引っ張ってくれるような 条件を備えた女子いないものか… 「…兄者、理想高過ぎるよ」 と末弟で生き残った唯一の弟ベヒモスが呆れる そんな時、巷を騒がせる噂の『月下美人』が気になった 我が都合の良い友人・ノックスがその妹ジャスミンが気になっているらしい、巨乳らしい 黒髪の月の乙女…凄く気になるぞ 彼女を見てみようと使いを出し、邸に呼びつけたが返事が来ないどころか ー はあ?お前が来いよ、何様だ。G(ゲオルグ)をお前ん家に放り込むぞ と簡潔な返事が返ってきた まあ、照れ隠しだろうか 仕方が無いので、私のお見合いの意味も含めたパーティーを開いた やはり好きなのがアジアンなオウギ族の舞踊や武術、私の母の出身でな 唐突なエントリー者に舞台がざわつき 『飛び入り参加の月下美人・スダチ・ジャスミンだー!!!』 と盛り上がった ノックス殿がソワソワしてうっとりして眺めていた あー確かにジャスミンが一番巨乳だな でも月下美人も…結構あるんじゃないか? やっと月下美人を拝めたものの、簾と扇で顔を隠している 途中で灯りが消え、月夜に照らされ黒と紫髪がキラキラ輝いた 扇を離し、柔らかな微笑を浮かべる彼女は私を見つめていた あの笑みに釘付けになって、目が離せなかった (はい、ザドウのプリンス堕ちた♡) (姉さん…ごめんね、裾踏んで) (マノ姉ごめんね…扇顔にぶちあてて) 上から月下美人(ユイム) スダチ(マノヤ) ジャスミン(リノン) (だから、咄嗟に灯りを消したのですわ パフォーマンス成功ですわね…ウフフフ…) ※ちなみに、リノンは肉体年齢が14歳なので幻術で16歳ぐらいに見せていますのよ。 「…あの者の真の名は?」 と月下美人の名を側近に尋ねるが 「あの姉妹はさせそうでさせない、小悪魔的な淑女です 訳アリの名家のお嬢様と自称しておりますが…」 ー 自分で尋ねようと舞台裏まで行って彼女に名を聞いた 「月下美人、そなた名はなんと云う」 「…まあ、レディーに名を尋ねる時は自分から名乗るのが礼儀ですわ」 「知らぬ者はおらぬだろうが、我が名はザン・キサナドゥ 高潔なザドウの生き残りで皇太子だった者だ さあ、貴女の名は?」 「…お教えできませんわ、身分が違い過ぎますもの 月下美人は月下美人であり続けないと…醒めない夢を与えるのが女優ですのよ」 袖で顔を隠すのも実に愛らしい 「強情な…益々気に入ったぞ そなたは我が邸に連れ帰ろう 私と花を愛でながら月見でも…」 後ろでノックス殿がうんうんうん!!と首を縦に振る こいつ…ジャスミン目当てか 「はあ?いきなりヤリ目かよ 初日から夜に家来いなんて…とんだプレイボーイだな この甘ちゃんボンボン」 …月下美人とジャスミンに凄いこと言われたぞ 「そんな口を叩いたのも、そなたが初めてだ」 ー 廊下でベヒモスがスダチと話していて、スダチがベヒモスの口元の料理を拭いたのを見て制止した 「…高貴なザドウの皇族に何たる無礼な 処分は覚悟の上か」 「…申し訳ございません…あの…私はベヒモス皇子に頼まれて」 「兄者、俺の友達なんだよ!!」 とスダチを庇う弟 「お前もお前だ、容易く女子に触れさせるものではない 子ができるぞ」 (こいつまっじめー…なーんだ童貞かよ) と駆け付けたジャスミンが遠目で小声で言う 「…ウェンカムの者は疫病で汚れているから今後一切我が一族に近づかないでくれ」 泣き出したスダチ、おろおろするベヒモス 前科持ちのジャスミンは必死に拳を抑えて (こいつ…ゲオ兄に犯させるぞ) テレポートで秒で飛んできた月下美人がこの気まずい雰囲気をぶち壊す為、ザンを思いっきり平手打ちした 「…病の者を差別するなんてあなた最低 貴方の亡きお父上・オイゲン皇帝は身分関係無く、分け隔てなく私達を可愛がってくださりましたわ ザドウの生き残りなら亡き皇帝陛下の意志を尊重しなさいな 行きますわよマノヤ…潔癖差別クソヤローなんて相手にしちゃ駄目よ この処分は長姉であるわたくしが全て受けますわ、法廷で会いましょう」  マノヤと呼ばれたスダチは姉に泣きついていた、ベヒモスが必死で笑かそうと 「俺…誇り高いザドウの皇族で警察官なのにこの前無免で逮捕されたよ」 と犯罪自慢をしている 「あたしも、前科持ち~ テメー、カバモス皇子…あの差別クソ兄貴どうにかしろよ、童貞の癖にヤリ目だし終わってんなザドウも 高貴なら高貴な烏王様でも抱いてろ、お似合いだ」 とジャスミンにも小声で思いっきり悪口を言われた こいつ…今度冤罪で逮捕してやるから覚えとけ 「私の可愛い妹を泣かせるなら許しませんわ 今度はウェンカム族のユイム・マヒナの名を忘れないでね 高貴なだけのお飾り皇子様…」 手首のウェンカム族出身である証のタトゥーを見せつけて去って行った ウェンカムか… 毛嫌いしていたからな、まさかあの七位の少女があんな美しく育っていたとは… ー 帰ると祖父に投げ飛ばされ あれから色々考えて、マノヤに謝罪しに行った 「…すまなかった 父に恥じない為にも、心を入れ替えようと思う 弟と、仲良くしてやってくれ…あの子は人懐こいが、身分であまり対等な友達ができなかった」 私に怯え、姉に隠れるマノヤに菓子折りを渡す なお、謝ったのにこの後ユイムとゲオルグ、リノンにホモビデオ撮られた上に脅迫されたがな なんたる屈辱…! ー 「…あらザドウ様ごきげんよう まだわたくしに何か用かしら?」 「…私はお前のこと、諦めた訳じゃないぞ これから覚悟しておけよ月下美人」 「果たし状かしら、受けて立ちますわ」 「いや、文通してほしい」 ー そこからユイムのいるマヒナ医院に通い続けて数年 わざと骨折して通った、ベヒモスはマノヤとゲオルグ目当てで 友ノックスと中華娘(ジャスミン・リノン)の結婚式でユイムを口説きに行った 結婚式は七日間行われるからな、この七日で落としてみせるぞ…ユイム 外の空気を吸うと言って薄暗い廊下まで追いかけた 「…あらストーカー皇子様 あの件、考えておいてくださいね」 (マノヤがザン殿が好みだそうで、私が『家族になりましょうね』とこのストーカー皇子にさっきおねだりしたのですわ) 「そのことなんだが…二人で話がしたくて追ってきた ユイム…そなたは美しい なよ竹のようにしなやかに踊り、耀う紫髪 夜空のような瑠璃の瞳を持つ輝夜姫」 「あら当然ですわ」 なにコイツ…酔ってんのかしら、凄い情熱的な眼で視てきますわぁ さりげなーく肩を抱くから凄い高速移動で避けてるのに、私の動きに付いてきますわ 「今夜、我が妻に…」 (訳 そろそろ口付けぐらいは許されるか?) なになに、何なの…!? ヤリ目だわ!! 腕を掴まれ、迫ってくる酔っ払いクソヤロー こいつ堅い~、びくともしない~!妹達なら蹴りでぶっ飛ばせるのに~! 「ちょっと待っ」 乙女の唇を奪おうとするなんてクソヤローですわ! 唇と唇が触れそうになって覚悟決めると、なんか横から凄い飛び蹴りが命中してガチャピンの着ぐるみ来た謎の烏が立ってましたわ わたくし、その場でへたり込んでしまいましたの 「ゴメンネーキグルミでミエナイノー ウヴェピン  ドジダカラー ツイ、ヤッチャウンダ」 ガチャピンだけど最後マックのドナルドの声でしたわ 「いやあああああ!!!カバのポリスメーン! この変態ヤリ目ポリスメンが私を無理矢理襲おうとしたのー!」 と、ポリスメンを呼ぶと速攻で駆け付ける便利な制度になってますのよ ポリスメンはザドウで結成されてますから、こいつがポリスメンの総帥になるはずなのですけど 助かったぁ…乙女の唇は守り切りましたわ ベヒモスが来て逮捕されましたのよ 「あの、助かりましたわ…どなたが存じませんがありがとうございました」 着ぐるみから一瞬で早変わり、高身長の仮面スレンダー紳士でしたわ 私の手を取って立ち上がらせてくださりましたのよ 「…レディーが簡単に男に付いて行くものではありませんよセレーネ(かぐや姫) 気を付けなさいな 男は汚物、ハイ複昌!ハイッハイッハイッハイッ!!」 と手を叩くからノリで 「ハイッハイッハイッ!!」 と返しましたわ 「では、ごきげんよう 最終日にまたお会いしましょう プリンセスセレーネ お休みなさい」 と一本の薔薇をくださりましたわ ー 完全に失敗した気がするが、五日目に私は賄賂…金を積んでユイムのパパ上殿に了承を得たぞ 「…どうしてわたくしも貴方の隣なのかしら」 左からユイム・ザン・マノヤ・ベヒモスの席順 ザドウの高貴な席にいていいのかしら 「ユイム、お前と私の婚約が正式に決まったぞ マノヤとベヒモスも もう貴女の父上が了承済だ」 上機嫌でカクテルを飲むザン 「はあ?お待ちなさいな、私何も聞いてな… 金積んだだぁ…?あんのクソジジイ…そんなことでOKしやがったのか」 「…らしいよ」 キレるユイムと普通に座るマノヤ 「まあ、嫌よ嫌よも好きのうち 婚約期間中に惚れてもらうさ、よろしくな許嫁殿」 と手を握ろうとするから 「キャアアアアアアアア!!? このポリスメン、下半身握らせてきたぁ!!オールドスノウポリスメーン!!」 「お前、冤罪なんて本当に悪質だぞ… 説明しよう、この場合飛んでくるのは我が祖父に当たり、ザドウの上皇にして早撃ちガンマン…イゴール・イェーガー・キサナドゥが飛んで…」 ほらな、案の定私に雪玉を顔面クリーンヒットさせるんだぞこの祖父 ー 結婚式最終日 「…お金で愛は買えませんのよ」 「…知ってるさ、惚れてもらうまではお前と暮らせるだけで良い」 「…パパ上が決めたなら、腹を括りますわ マノヤのあんな嬉しそうな顔見たら、わたくし…」 ※マノヤはザンと結婚すると勘違いして喜んでいるだけ、姉と二人で嫁ぐと思っている 「…つまり、我が物になると?」 そんな嬉しそうに真っ直ぐ見つめられると弱いのですわ… 「…ちゃんと考えときますわ、式場は飛びっきり豪華になさいな」 「兄者、なんでそんなソワソワしてんの」 とベヒモスが冷めた目で兄を見る 「いや…その、なっ」 (訳 今から初夜が楽しみだな、ベヒモス) 「いやあああああ!!!ポリスメーン!! 私のしなやかで美しい体が目当てよこのヤリ目クソヤロー!」 なんで今のでわかったの? 剛速球の雪玉がまーた私とベヒモスに当たる… ベヒモスなんかしたか? 「…ユイム、お前本当に覚悟しとけよ 生涯離さないからなぁ一生苦しめぇ…!」 一生苦しめの元ネタは『僕たちがやりました』でも見てくれないか 「コイツ亭主関白で束縛ウザそう~ ワンパターンな口説き方しかしなさそう~」 「陰でフーゾク通ってそう~セーラー服と手錠プレイとか好きそう~」 と離れた席でジャスミンリノンとゲオルグが笑っている ー 突如仮面紳士がパフォーマンスし始めて、会場に手品や大量のお菓子を振らせたのですわ というか痛っ!いたたたた!!これ結構痛いぞ 「…待った!! セレーネの花婿候補に立候補してもよろしいでしょうか、ヤリ目ザドウの皇子殿下 と言っても、わたくしは彼女の生まれた時からの正式なフィアンセですけどね」 と、周囲を騒めかせた 「ご機嫌麗しゅう、我が愛しのユィム・セレーネ・マヒナ嬢 覚えておいででしょうか?」 跪いて私に薔薇を渡してくださりましたわ 「…誰?」 「…ユィムさんお久しぶりです、わたくしですお兄様です よくお金あげて一緒に寝たりチューしたり」 全く記憶に無いのですが、とんでもない過去が出てきてザドウの妻に相応しくないから周囲の大反対が凄くて、ザン殿とは婚約破棄になりましたのよウフフフ…マジかぁ

  • 三期ウーヴェ×ユイム 悲恋、甘々、ギャグ

    執筆日 2020年辺り もっとがっつり生々しい性描写ありましたが削ってマイルドにしました、訳わからんようになってるのはその名残です許して 【下界の任務先で】 切ない、悲しめ 任務も兼ねた旅行先にて淑女が佇む わたくしを見て口元だけ微笑むレディー 「今夜、お暇かしら」 「こんばんは素敵なレディー 貴女のようなレディーのお相手をしたいのは山々ですが 残念ながらわたくしには最愛の妻がおりますので」 彼女の攻撃を優雅に躱しレディーの後ろに立つ 「レディー…貴方のようなか弱い方に負けるわたくしではございませんよ ね…そろそろわたくしに明かしてくれてもいい頃だと思うのですがね ユィム・セレーネ・マヒナ」 後ろからレディーの仮面に手をかけるとクスクス笑う 「やぁだ、気付いてたなら早く言ってよ」 姫抱きし額に口付ける 「…何故、追いかけて来たのです 危険ですよ」 「だって、貴方が心配でしたもの 早く、貴方に会いたかったの 待ちきれなくて」 「お一人で?」 「途中までザン殿とノックス殿に送っていただいたわ」 「そうですか…子らは元気ですか」 「勿論」 ―宿に着き食事をした後に身を清める支度をすると妻が 「ね、私も入っていい?」 「おや珍しい、貴女からだなんて 構いませんよ」 湯浴みに妻を連れ彼女の髪を洗う 次にわたくしの背を流す彼女 わたくしにもたれ後ろから抱き締めてくださる 「どうしました、ユィム姫 」 「…貴方が、いなくなる夢を視るの 私、貴方の妻でいれて幸せ… でも貴方がいなくなった先を視ると怖いの」 あながち、間違ってはいないだろう わたくしの寿命はそろそろ限界が来ている 「…その先は 考えています 貴女の幸せを だから、貴女はいつかわたくしを忘れる日が来る ですが、必ずまた何処かで会えますよ…」 「泣きそうな、顔を見ないでくださいまし」 声が震えてる 「ユィム、おいでなさいな ユィム・セレーネ・マヒナ わたくしの愛するレディー…貴方がわたくしをいつか喰らう日までは、貴女は強くあらねばなりません ユィム、愛しています…」 キスを愉しみ、ユィムをなだめた 「…ウーヴェ様、抱いて」 「抱っこですか」 「違う、したいの」 「喜んで、マイレディー」 ――――(珍しい…ウーヴェ様が狼になってる) ※いつもじゃないんですか? 「…唯舞さん、貴女が欲しい いけませんか?」 「今日は積極的なのね…ウーヴェ様、少し恐いわ」 「恐い、ですか 傷付きます… 毒蛇と虫さんを笑顔で解剖して触れる貴女の方が恐いです」 「ダメよ、まだ街を見て回りたい」 脱がせようとすると静止する 「明日一緒に行きましょうよ 貴女が可愛らしいから抱きたくなったのですし…」 「ウーヴェ様ったら、口がお上手」 ――――昼間から薔薇の湯に浸かっていた時 彼女を膝に乗せ髪を弄る 「香りに酔いそうよあなた」 「わたくしは貴女に酔いそうです」 「あら嬉しい」 彼女がわたくしに抱き着き頬に口付ける 「口になさいな」 「やーよ、あなたが興奮しちゃうわ」 「ユイムさん、興奮しちゃいけませんか?」 「…今日はダメよ ハマっちゃうと気絶しちゃうから」 「じゃあいつなら良いのです」 ――――「あっ!紳士失格だわ…」 後ろから首筋に痕を付ける彼 「やっ、痕を残しちゃ…また冷やかされる」 「魔除けですよ、貴女がわたくしの所有物である証なんですから」 下に手を回そうとするから制止する 「ダメ、本番は夜のお愉しみ」 「はーいユイムたん…名残惜しいです 一度しても良かったのに」 「私の体力が保たないわ」 薔薇の花弁を口移しする彼女を抱き寄せる 「…今夜は続きが愉しみですね 」 ――――酔っ払って寝落ちした馬鹿ユイムたんを運びます 「ユイムたんユイムたん、約束破るなんて酷いですよ」 完全に寝てる 「…まあそれはそれで美味しいですけど、ね」 酒に弱いからあれ程やめろと言ったのに本当に聞かないな、頭お花畑か 男は汚物、狼ですよ… 王城にいる男なんて全員狼で害虫です 「…んっ…ウーヴェ様、愛してますわ」 幸せそうな貴女の顔に、思わず微笑む 「男として誇らしいですよ 愛する貴女を恍惚に溺れさせるのはね…」 深く甘いキスに溺れます 何故こうも貴女が愛おしいのかわからない こんなにも一人の女に溺れるなんて、思わなかった 「あなた 素敵…」 わたくしのオッドアイを見つめうっとりする わたくしは正反対の貴女のラピスラズリが 「また反応して…あなたったら」 「さあ、ユィム姫 夜はまだ終わらせませんよ わたくしの腕の中で、溺れなさいな」 夜は永く甘く続いたわ 私を上手く踊らせて ――――「ん…お休みなさいウーヴェ様」 「お休みなさいユィム姫…今宵は夢の中ですら、貴女を離したくありませんよ」 チュ、と触れるキス 結局ユイムさん速攻でバテて寝ましたね まあ、わたくしまだ物足りないので愉しみますよ 何度愛しても飽きない…むしろ重ねる度に相性と愛おしさが増す 「愛とは、辛いものですね…貴女と一つになれればこんな想いしなくていいのに」 ――――王城にて 「はぁ…ユイム、逢いたい」 「離れて、一時間しか経ってませんよお義兄さん」 義弟ノッくんの軍師ゴーストライターしてます 佐村河内さんとか言わないであげてください ユイムの羽根を撫でます  「あーあ、職場爆発して休みにならないかな」 「お義兄さん、性格の悪さが出てますよ」 ――――同じ職場だとイチャイチャできるから良いですよね…って思ったら 「仕事中は駄目、他人よ 離れなさいヤリ目クソヤロー」 「ユイムたん冷たい~やだぁ」 ――――末子・星くんができて、互いに転勤で…寂し過ぎます 「あら、あなた 今日は星くんと寝ないのね」 「たまには自立させないとね…パパベッタリで離れませんから 紫とキサラさんに寝かしてもらいました」 「甘やかしてますからね…まあ、あなたったら」 ユイムの腰に抱き着き甘えます 「甘えん坊なんだから、大きなベビーは」 頭を撫でて膝枕してくれます ユイムの手を口に持ってきて、口付けます 「…ティアモ(愛してる) 愛しています 貴女を、今夜いただきたいのですがよろしいでしょうか?」 ユイムもわたくしの手に口付けて 「ウフフ…貴方が愉しませてくれるなら、好きにしても良いでしょう 私のナイトバロン」 明かりを消し、ユイムがライトだけ付けます 「…今宵は月が綺麗ですから、ライトは要りませんよナイチンゲール夫人 貴女の肢体は月が露わにしてくれます」 ベッドに寝かせ、スルスルと脱がせていく 「そうね…その言葉が欲しかったの」 【嫉妬とゲオルグへの不信感】 久々にウーヴェ様が怒った気がする いきなり壁に押し倒されて 「…ユイム」 「は、はい…」 「最近奴と仲良過ぎませんか? なんでそんな危ない部署に異動するんですか?」 「私が決めたんじゃないのよ 兄が心配で…私はあなたを信頼して」 ウーヴェ様、またイライラして壁壊しそう 「…最近奴は、貴女を見る目が変わった …女として視ている気がしてならい」 「まさか…」 少し心当たりがあった この前、いきなりキスをされた いつもは冗談で口説いていたはずなのに 眼が本気だった でも「間違えた、悪い」で済ましたから 「…兄は私を不細工不細工といじめるのですよ 昔から好みから外れてますし、兄はグラマーが好みですわ」 怒った目で、私の髪の一束を掬い口付ける 「…瞳の奥に、わたくしと同じ情欲を感じたのだ 貴女を欲する眼… 気のせいなら良いが奴は蛮族ユカラの血が流れている 心が読めなくなったのも妙だ 若紫の能力が薄れたのか…」 「私は、兄が好きですのよ…兄として 信じたいですが…」 私に口付け 「ん、また庇う… 貴女はお人好しな所ありますよ 」 【嫉妬】 ――――時々酷くあのゲオルグに嫉妬する…ユイムはあいつが好きなのだ わたくしが死ねば、アレと再婚するだろう アレは、断り続けているようで最後はユイムに惚れている お互い素直になれないだけ… 「ユイム、アレとわたくしどっちが好きですか」 「またそれぇ…兄と夫ではまた違うのですわ …どっちも大事、どちらの為にも命を賭けれますわよ」 怒りながら、ユイムを後ろから強く抱き締めた 「…ユイムさんは誰にも渡しません わたくしの所有物… 一番じゃないと、納得いきません」 「子どもなのですわ、あなた 私の一番は…貴方よウーヴェ様 好きよ」 今回は彼女から口付けた 怒るに怒れなくなりましたね 【ユイム嫉妬編】 珍しく彼女が怒ってる 「唯舞さん、何故避けるのです」 「ご自分の胸に聞きなさいな」 階段を上がる彼女を先回りしマントの中に包むように抱き締めた 「マイレディー もしかして子らに焼きもちですか?」 「…近いけど違う あなた、浮気してるでしょ」 「…はい?」 「とぼけないで!口紅はなんですの…あんな位置に付くなんて」 ああ…赤頭巾のか 「子らの悪戯ですよ」 「あれ、王妃様と同じ口紅だった… 浮気してますの?」 無理矢理キスし 「…唯舞」 舌を入れながら話す 「貴女としかしたくないですよ わたくしのレディー どうか機嫌を直してくれないか」 「んっ…」 「唯舞、わたくしこそ浮気を問います …またG(ゲオルグ)と何してました?」 「セクハラされただけ…毒入れて麻痺させた」 「ほう…セクハラ、ね」 いけないいけない…つい力が 「お仕置きしないとね」 ――――唯舞を抱き寄せキスを愉しむ 「わたくしが貴女以外を抱くとお思いですか 」 「…貴方、やけに夜が上手い テクニシャンだもの…どこで身に着けてきてるのよ」 「幻術の貴女を抱いてたら自然と 浮気してたら周8で交わらないでしょうに」 【共依存夫婦、カラオケ大会】 ※ギャグ甘々替え歌編、元ネタの要素皆無なので大丈夫かな? ――――二人きりで歌う時はとびきり官能的で甘い歌を選びます (曲の終わりにソファーに押し倒して熱いキスをするのよ…) 「ん…あっ、あなたったら 次は私が歌うのよ、お退きなさいな」 首筋に口付け、脱がそうとするのを制止する 「…ん、折角ムード作ったのに酷いです 盛り上がり最高潮でしたよ」 これからイチャイチャしようと思ったのに… 「替歌よ、ウーヴェとユイムのヤンデレLOVE…Story!!」 「ハイハイ…折角のムード壊されて不機嫌です」 『ウーヴェがそう望むから、女優をまず止めたわ どこにいても捕まるように羽衣持ったわ(あなたが) 魔術も詳しくなったし ガチャピン好きになったわ 迷っているけど…この馬鹿に一緒付いていこうと決めた(強制)』 「羽衣貰って上機嫌です、実質下着ですからね…毎晩に助かってます 寂しい時も貴女を感じられます ガチャピンが一番お気に入りです」 『ウーヴェがそううつむくから レズビアンも止めたわ レズだったリッリ様、別れたの(泣) 髪も服も目立たなく… お料理も頑張るから』 「レズビアンは立派な浮気です、当然です 水着もNGです 料理はできればもうしないでください…」 『パーティには行きたい… 嫌がってた兄(ゲオルグ)とも絶交したわ(泣)』 「当然です、Gは外で飼うものです…パパ上も嫌ってますから良いじゃないですか…」 『ウーヴェだけ見つめてる 昔みたいに嫌がらなくなった(ウーヴェを) 苦手だったCrazyマイDarling 今では愛してる ヤバイハイテンション!!』 ウーヴェにハイタッチ求めるユイム 渋々付き合います 「…なんか、無理矢理付き合ってる感が引っかかるのですが」 『ウーヴェだけ見つめてるそして他に誰もいなくなった!(夫婦で嫌われて) 嫌われて生きていくの ウーヴェ好みのユイム! 目指せっっ!LOVE HELLゥ~!!! ウーヴェだけ見つめてる 独りで待つ二人だけの地下室(へや) あなたの(悪魔の)眼差しは…バラ色の鎖 !! 逝けっっ!!妻視る金無し夫~!!! WoW WoW WoW~!!!』 ハイテンションで歌いきり、寝転ぶわたくしに上から抱きつくユイムさん 甘えて可愛らしいのですから 「良いじゃないですか嫌われても…貴女にはわたくしだけいれば良いのです シスコンは優先順位下げて欲しいです 最後完全に追い出しにかかってるのですが… とか言って堕ちてる癖に…ね、悪魔の花嫁さん」 ユイムからの甘えるキスに応えてやる、 「あなたぁ、好きぃ…」 わたくしの上でうっとりし、首筋にキスをするユイム ベッドに運び、夜景の綺麗な夜を愉しむ ワインを片手に飲みユイムに口移し 「やぁん、これ以上酔わせないで 私、何するかわからないのよ」 「カラシア嬢にキスしに行きましたからね、代わりにわたくしが貴女を襲いましたけど …烏は強欲で嫉妬深いのですから 襲うのは夫だけになさい」 ドレスを脱がせ、側の椅子に置く 靴も、アクセサリーも… 髪はポニーテールが一番好きです 昔のユイムたん 「あなた、待って 時間制限付きですわよ…何時間も求められたらキリがありませんわ」 「…酷いです、時間かけて愛し合いたいのに」

  • 二期 ウーヴェヤンデレ狂愛編

    執筆日 2020年 もっとがっつり生々しい性描写ありましたが削ってマイルドにしました、訳わからんようになってるのはその名残です許して レイウ歴100年目で結婚してるので夫婦歴200年~300年目ぐらいかな? 最初は美しく有能な所有物としか思ってなかったの砂漠異変辺りから段々ユイムに執着し始めたウーヴェ…… 【嫉妬束縛】 ――――烏は嫉妬深い いつからだろうか、所有物としか思ってなかったモノに酷く依存しはじめた 彼女が他の雄といるだけで腹が立つ 見られるのが許せなくなってきた 彼女を捕らえ体で仕置する 「…そんなに奴、貴方のお兄さんが好きですか …怒らせたいのですか」 「だからっ、違うのっ」 「貴女は本当に厭らしい こんなになって」 「奴に体を触れさせるな、と 何度言えばわかるのです 髪の毛一本たりとも、渡したくない… わたくしの物なのですから…」 髪に顔を埋め 彼女を抱き締めて撫でる ――――散々交わって満足した 彼女の涙を舐め取り体を拭いてやる 「ハァハァ…ウーヴェ様」 「なんですか…」 彼女の頬を撫で見つめ合う 「仕事が…」 「行かなくてよろしい」 昼まで彼女を離さなかった 「たまにはいいでしょう 夫の我儘ぐらい聞いてくださいな」 「ウーヴェ様、酷いわ だから赤字なのに…」 ――――昼食を食べていると 「ん、ここ 付いてますよ」 彼が私の口元を舐め取る 「後で拭くのに」 「失礼、貴女に構いたくてね」 【二期】 ※この辺若干不仲で離婚危機 抵抗する彼女が可愛くて憎らしい 「…ユイム、いい加減諦めなさいな 貴女はわたくしの妻なんですから」 彼女を手錠で繋ぐと不服そうな顔をするから 「…ね、また子を作りましょう 貴女とわたくしの子」 「ダメよ きっと今回もダメな気がするの…」 腹を擦る彼女の指を絡め取る ――――敵地レイヴァン国にわざと囚われた 「ユイム、逢いたかった…」 彼女と二人きり ベタベタするとつれない 「つれないですねぇ、夫が迎えに来たのに」 「あなた、職場では他人よ」 「今は二人きり、さあマイレディー…ベッドで愛し合いましょうか」 「あなた、随分とふざけるのね 敵地でそんなはしたない…」 彼女に耳打ち (やだなぁ作戦ですよ 堕落したと見せかけるのです) 嘘 貴女とこうしたかった 「あなた、振りだけよ…あなたっ!!?」 触れると未だに純情な彼女が飛び跳ねる 「クスクス…感じ過ぎですよ ほら、マイレディー」 ――――離婚危機 間男ザンさんが彼女を狙っている 彼女は任務で汚らわしい奴(ゲオルグ)の元… 「ザンさん可哀想に…脈無しですね」 「何をいきなり… 不本意だが、私とユイムは似合いだと思うのだが? まあ元々彼女は私に嫁ぐ予定だったのだがな」 ザンさんがぶつかった拍子にユイムの髪に触れた どうせわざとだろうに ユイムの落とした衣に口付けていたのを知っている 「…流石に、面白くないですね」 久しぶりに彼女を抱くか 「ユイムさん、たまには一緒に寝ましょうよ」 「…あなた、機嫌悪いから嫌よ 同じベッドじゃなければいいわ」 「ユイムさん…酷いです 隣で寝たいです」 「お休みなさいあなた、早く寝ないと風邪を引くわよ」 「ユイム、来なさいな」 「…駄目 子は作らない」 「作らなくてもいいから、貴女が恋しい」 渋々来たユイムを抱き寄せて髪に口付ける 「…愛しています、ユィム」 「ウーヴェ様」 ユイムの首筋に口付け次第に胸元へ 「やだ、脱がさないで」 「脱がないと愛し合えません」 ――――まだ抵抗するユイムに苛ついて 「ああもう!!ユイム! 黙ってわたくしのモノになりなさい 貴女は妻ですわたくしが所有権を握ってます」 「婿養子の癖に」 「お仕置きしなきゃわからないようですね」 執筆日2020年10月12日 【本編 二期の不仲編】 私、帰りたくない…地上レイヴァンに残る マノヤを助けて捕まったら、ウーヴェ様めちゃくちゃ怒って放火しまくった 「…ほら、帰りますよ…」 手を差し伸べるけど全く笑ってない 「私、情報収集にまだいるわ 女優ですもの…」 「帰りますよ」 威圧的… 「捕虜はいずれ解放されますわ、お帰り遊ばせ」 後退ると壁に押し倒された 「…じゃあわたくしも捕まります」 「え…ちょっと…んんっ!」 無理矢理口吸いされ、酸欠になるまでキスされた 胸を叩くとビクともしない 「ハアハア…」 「敵とはいえ元・同盟国レイヴァンだから良いが、他の軍に捕まったらか弱い貴女は簡単に辱められます こんなにも簡単に追い詰めれる か弱いわたくしにすら勝てないのですから」 胸元をなぞり 額と額をくっつけニヤリと笑う 姫抱きし 「さあ、参りましょうか 夫婦でレイヴァンに投降しなければ」 隙あらば触ろうとする、今敵が来たらどうするの」 彼に触られた辺りに腕を掴んで制止する 「レイヴァンはそんなことしないから余裕なのです だ か ら、貴女を抱いても良いですか?」 後ろから首筋に顔を埋め耳を甘噛みする 「駄目、敵地でそんなことしたくない」 「興奮しませんか?」 嫌な予感しかない 「あなた!!盛ってばかり…一人でしてなさいな あなたのお相手は長いからゆっくり休めなくてよ…」 「…わたくしも、烏の雄なのですから愛おしい貴女を前に耐えれる訳がない 愛しています、ユイムさん…」 姫抱きし愛おしそうに何度も口付ける 「…微笑んでください、わたくしのナイチンゲール・ユィム 折角の美姫が台無しですよ 唇、開けてくださいな 舌が入れられません」 「…」 不貞腐れるユイムさん 「…強情な姫ですね、わたくしのナイチンゲールは 逆効果ですよ…男を燃え上がらせるだけです」 苛めたくなります 可愛らしい女性だ 結局はわたくしに翻弄され、乱れるのだから 急にピタッと止め、ユイムの反応を待つ 「もう!あなた、動いてよ… この粘着クソヤロー、さっさとしやがれですわぁ」 「お口の悪い子です、貴女の暴言と上司の命令違反はお仕置きしてあげます… 覚悟なさいユイム」 ――――(夕方9時から始まって深夜2時ですのよ) 「それ以上やったら疲れるでしょう、もう結構ですよユイム… 寝ましょうか…後3時間で起きますけど」 「…結局休めませんのよ…だからしたくなかったのに、この偽紳士」 胸元でうずくまるユイムの髪を愛でる 「寝坊しましょう、下品皇帝に貼り紙貼っときます」 「そうね…また沢山キスする、あなた本当に好きね」 「鳥ですから、キスが一番好きですよ…愛を伝える素敵な行為です」 沢山キスマーク付けて、マーキングするんだから 「ユイム、ユイム…わたくしの可愛い可愛い、お嫁さん」 「ウーヴェ様、お休みなさい」 私からキスすると、眠る合図 終わらないんだからこの烏… ※ループ 「お休みなさいユイム、わたくしのユイム…」 おやユイム、寝てしまいましたか…お早い もう少しキスを楽しんだら寝ますね 本当に飽きない…いつ見ても抱きたくなる わたくしのお嫁さん ――――「あなた、情報収集したいのに仮面で目立ち過ぎですわ …ほら、笑顔で笑顔で」 「マノちゃんに任せてます、わたくし達は揺動です」 「…束縛、疲れたわ…私のこと、愛していないのね…愛していたら信頼してくれるはずだもの」 「愛していない?何を莫迦な… 愛し過ぎて恐いぐらいですよ…ユイム 」 貴女は本当に憎たらしい…夢中にさせて離さないのですから 「ほらほら、ユイムさん これ買いましょうよお土産」 「そうね…」 哀しげに微笑む彼女 本当は仕事辞めさせて鳥籠に閉じ込めたい 我ながら嫉妬深くて嫌になる ――――やっと、天上に帰って帰宅した… 「…私、今日は別室で寝るわ お休みなさいウーヴェ様」 「…母様、何かあったのですか?ずっと暗い顔してる」 「ちょっと、喧嘩しましてね…」 娘の頭を撫でる 「紫ちゃんはお父様と寝ましょうか」 「いえ、紫は自立してるので一羽で寝ます」 「そうですか、助かります…傷付きます」 ――――夜這いかけたらユイムさん、丁寧に三重ロックしててまた苛立ちました 眠る彼女を眺め美しい黒髪を愛でる 「ユイムさん、ずっと我慢していたのですから抱きますよ」 首筋にキスをしていき、寝間着に手をかけた 「ん、兄さん…」 は??? 「ユイム」 寝てはいるようだな… 「ザン殿、その書類間違ってるから、後に…」 ※キャリアウーマンは夢の中でも仕事してます はあ??? 人が抱いてる時に、浮気ですか よりにもよって一番嫌いなGの… ムカついてユイムに喰らうようなキスをする 「んんっ…んっ!!?」 薄っすら目を開けたユイム 蹂躙するとやはり抵抗された 「っ…舌を、噛むとは、レディーのすることではありませんよユイムさん」 「治します …あなたこそ、三重ロック外してまで夜這いを掛けるなんて紳士失格よ 私、今日はその気じゃないし疲れてるの 寝かせてちょうだい」 「その気にさせ」 「ならない 貴方も安静になさいな、体調に響くわ」 お構い無しに触れられた彼女が、不快な顔をする 「…貴方のそういう所、好きになれないわ 大嫌い いつものふざけた貴方の方が好き」 それはわたくしの素を否定しているな… 「嫌…んっ!」 また無言で 「…義務的なお相手なんて嫌ですわ…」 「愛していないと抱けませんよ、わたくしは」 ――――「声、出しなさいなユイムさん ナイチンゲール」 「いや、っ!」 なんだかんだ反応してるじゃないか 「…好きでもない雄に抱かれて感じるのですね、貴女は」 「違うっ! 月の女神の血がっ!そうさせてるだけっ!」 「どうだか…」 ユイムがカチンと来て平手打ちした 「…貴女の夫への暴力行為は証明させます法廷で会いましょう」 「私こそ、起訴しますわ…」 「愛の行為です続けます」 やっと、可愛い可愛い貴女の顔が見れた 「今日は卵があるから避けます」 「もう一羽生むわ…」 「駄目、生活が狂います」 「…貴女が子を欲しがったのは、子ができればわたくしがそちらに向くと考えたからだ 義務的な子は作りたくありません」 ――――ウーヴェが寝たのを確認するとうつらうつらして部屋を抜け出そうとした、腕を掴まれて 「…どこにゆくのです、行為の後は添い寝するのがマナーです」 「放して、私は一羽で寝たい気分なの」 舌打ちしもって手錠を互いの手にかけた 「お休みなさいユイムさん…トイレの時は起こしてくださいね…ちゃんと解放しますから」 「…今行く」 レイヴァンに滞在中はずっとウーヴェ様に付き添われた 二期の不仲時代 執筆日 2020年11月5日 ヤンデレのかくれんぼネタは好きなシチュエーションです 彼女と、隠れんぼとおいかけっこ 「さあ、ユイムさん… 捕まったらどうなるかわかりますよね…」 (私が逃げ切ったら、離婚成立よ) 馬鹿な女…逃げ切れるものなら逃げてみろ 悪魔ウヴァル(愛と官能の悪魔でウーヴェの本名)は執念深い 狙った獲物は逃がすものか 我が所有物… 「どこかなユイムたん~」 王城での隠れんぼ タイムリミットは0時 入れぬ場所は無し 入った場合ユイムの負け 「今宵は月が美しい…貴女の輝きは隠せませんよユイム」 …わたくしの、後ろだな 安全な場所 素知らぬふりで、書庫に入る 「だーるまさんが… クスクス…幻術士に幻術は使わない方が良い、綻びがありますよドジなプリンセス」 テレポートで逃げたな 使わせてやるさ…わたくしが貴女の羽衣に触れるまでは愉しもうじゃないか 次は、薔薇庭園 「んー…良い香り ロマンティック ですが…ブルームーンの輝きは隠せませんね 瑠璃薔薇の中に、僅かに光る貴女をどうするか」 「なんでわかるの!! 悪魔使ってない!?」 「バレバレですよ…貴女の思考は まさか、使うまでもない ハンデをあげます 帽子を落とせば貴女の勝ちで良いですよ 可愛らしい兎ちゃん」 触れようとすれば空に逃げる 「最後は空のおいかけっこですか、構いませんよ」 テレポートを駆使して飛ぶ 不敵な笑み ユイムが何か企んでるな… 姿を消し、わたくしの後ろからナイフで帽子を落とそうとするユイム 全て避ける 「んー、軌道を変えてるのは良いが 奇術師にそれを仕掛けますか」 「甘いわ」 「ユイムたんつーかまえた♡」 抱き締めると消える、やはり幻術 ナイフを持って飛び込んだ本物を避けるて、落下していくユイム 「いやぁぁぁぁ墜ちる!墜ちる~!」 「…助けましょうか?」 落下していくユイムたんの横で逆さまに話す 「要らない結構よ今何時?」 「0時まで、…9、8」 カウント0 「助けて紳士♡ 早く早く早く墜ちるぅ~!」 「イエス、マイロード」 ニヤリと笑い彼女を姫抱きした 「…助かりましたわ でも、これでフィナーレですわね 私の勝ち」 「…ユイムさん、時計実は早めになってましてね… 今の本当の時間は、59分 これ、落し物ですよ」 黒の羽衣を見せる 「嘘、羽衣は此処に…」 「はい触りました 5、4、3、2、1… わたくしの勝ち ククク…アーッハッハ!!! なかなか愉しかったですよ間抜けなユイムさん… 最後に帽子を狙いましたが、3秒差でわたくしが早かった」 「…卑怯だわ、本当に意地悪…本気で戦ったのに」 「泣く程、お嫌ですか?傷付きます… なーんて、帰りますよユイム… 夜はこれからなのですから…」 ――――連れ帰り、彼女のバスタイム待ち 「…一緒に入りましょう」 書物を読んでいると、大胆なお誘いですか 「おやおや、大胆な…お早いですよユイム…」 彼女の肢体、厭らしいな… わたくしに愛されて益々色気を増した さて、魂胆が読めないな 「…私の体、いい加減飽き飽きしてるでしょう 貴方は他に相応しい女性を探しなさいな もっと美しい女性は地上に多いですわ ハンサムな貴方なら、誰も放って」 ああ、飽きさせる魂胆か? 「…飽きていたら、こんな執着しませんよ 他の雌?笑わせるな わたくしが愛せるのは貴女だけです」 「嫌な面だって見たでしょう…料理もできないし、貴方を怒らせてばかり」 今にも泣きそうなユイムを後ろから抱き締め 「…ハア 何弱気になってんですかユイムさん、レズビアン不倫の件ならもう怒ってませんよ 愚かなビッ〇に遊ばれただけ」 ※ユイムはかつて百合の皇后に襲われました 「…ほら、風邪ひきますよ 今日はもう良いですから寝ましょう 明日は愛させてくださいね…」 ユイムの体を気遣い、髪を乾かして ベッドに寝かせた 「お休みなさいユイムさん…」 今日は触れる、啄むキスです 後で抜け出して治めにいきます    「ユイム…愛してます 一生離しませんよ…」 貴女が嫌がろうが、手放す気にはなれない ――――「ユイムたーん♡」 寝転ぶユイムの腰に抱き着きます 「あら、何か用かしら」 「約束、結局一週間延ばされました もう限界です…今夜こそ愛し合」 「卵があるの」 「嘘です」 「今回は、本当に」 ※烏なので卵生、哺乳類とは生態が違います 「…嘘つきは信じられません 拒まれ続けて、そろそろプライドがね」 押し倒して口付けしても冷たい表情 …発…情期のはずなのだがな ――――「ウーヴェ様、満足して無いのではないですか…」 「やだなぁ、愉しみは取ってるんですよユイムさん… さあ、ラストパートですよ」 「ああっ…!」 「ユイムっ!ユイム… わたくしのユイム…」 ちゃんと受け止めてくださいね と、悪魔の微笑みで 「嫌っ!ちょっと… なんて下手くそクソヤローなのあなた」 黙らす為にユイムに口付けしたいのですが、身長差があり過ぎて届きません… 「ハア… 逃げれないように、してるんじゃないですか」 「…酷いわ…子供できたらどうするの」 「…貴女、また離婚届け勝手に出しやがりましたね 嘘つきはどっちですか… だから、わたくしも破ります 赤ちゃん欲しがってましたよね…作りましょうね、沢山…」

  • 銀の女王セレーネ、白銀の結婚式

    執筆日 2020年 ウヤ反乱、ユイムの死と蘇生、永遠の愛と別れ 悲恋 ユイムの死とウーヴェの献身的な愛、白銀の結婚式と永遠の愛を誓う魂の恋人たち… 【ゲオルグvsユイム相討ちシーン】 ウヤ反乱時 昔から気に食わなかった あの女の冷たい目が だから、抉ってやった 綺麗な瑠璃の眼… 思わず食っちまった 「ユイムぅ…お前はいつも俺の邪魔をする お前を一番に襲って妻にする」 「リノンは連れて行かせない…私の可愛くて大事な妹をお前になんかやらない 貴方と心中するなら代わりに私で十分お釣りが来るでしょう?」 「嗚呼ユイム、お前は本当に憎くて愛おしいな その澄まし顔を、めちゃくちゃにやりたかったよ」 「兄さん…私、もう目が見えないの」 ユイムを抱き締め頭を撫でた 「兄さん、私、兄として愛していたのよ… ごめんなさい…私が、もっと…素直に… 兄さんの、孤独を…理解して」 ユイム、死んじまったのか お前を道連れにするのも悪くねぇ マノリタ、愛していた お前の娘達も全て 【ウーヴェ視点】 「…汚らしい、我妻に触れるな下衆が」 杖でゲオルグの死体を退かし、妻を抱き締めた 「…回復術を掛けなさい」 「でも、父様…」 「いいから、掛けなさい!!若紫、星!!」 掛けても掛けても治らない 「…父様、もう息をしていません…心臓が、動いてません」 「…」 妻を抱き締めるとまだ少しだけ温かい 死に顔すら美しい、わたくしの愛しき妻よ 「…ユイムさん、起きなさいな 子ども達をどうするのです 帰る場所が、貴女にはあるのです」 口付けると冷たい唇に舌を這わせた もう動かない貴女の唇も 「…ユイムさん」 妹君を子らに回復させ 「いったぁ…あたし、死んだかと思った 姉ちゃんは? 死んでないよね…ずっとあたしを庇って」 「…姉ちゃん、寝てるの?」 「…死んでいます」 「嘘だよね、嘘でしょ…だって姉ちゃんは腹黒であたしなんか庇うはず」 「…死ぬ直前まで、貴女を回復していたから助かったのです」 ― わたくしは妻の亡骸を抱えて暫く歩いた 「ユイム…見なさいな、地上があんなにも暗黒に包まれている…わたくしはやるべきことがあるので、もう少し待っていてくださいね…」 ユイムの唇に何度も何度も愛おしく口づけた なぞると冷たい死の味 「…ユイム、愛しています 貴女が憎い…空虚だったわたくしをこんなにも夢中にさせた貴女が」 ―今日もユイムの亡骸をめかし込む 「嗚呼ユイム、美しいですよ 死化粧も映える美しさ」 _冥界へと下りて妻を蘇生するウーヴェ 「…魔界の扉、まだ閉めないでくださいね ちょっと妻を迎えに逝ってきますので」 カツカツと降りていく …なんて瘴気だ悪魔と契約したわたくしでも厳しい 「こんばんは、悪魔さん 妻を取り戻しに来ましたお話しませんか」 「…珍しい来客だ、代償は」 「…わたくしの寿命と父の骨董品を どうせガラクタです」 「…お前は、寿命が短い 良いのか?後六年で死ぬぞ」 「…構いません 愛する妻に会えるなら喜んで差し出そう」 「…あい分かった、月の髪を持つ烏か この薬を飲ませろ、副作用はあるが蘇生できる」 「ありがとうございます、悪魔の王よ」 _ウーヴェは妻に薬を口移しで飲ませる 「…ユイム」 「…あなた?」 「母様!!」 若紫と星が目を開けた母に抱き着く 「まあ、夢ですの?わたくし死にましたのよ」 「夢じゃないです!」 「あなたが、迎えに来てくれたような気がするの」 「…魔界まで、ちょっとね」 「髪…真っ白になってしまいましたね あなたが好きと言ってくれた黒髪でしたのに 目も、無くなって不格好ですのよ」 「貴女は、どんな姿でも美しく輝いてますよ わたくしの美しい墓場鳥ナイチンゲール」 ウーヴェは愛する妻を姫抱きし、唇を重ねた 誰よりも欲しかった言葉、妻を慰める最上級の言葉 「あなた、愛していますわ…」 「…わたくしも、最愛の妻よ」 「ところでユイムさん、貴女は制止を無視して命を粗末にしましたね」 唇をなぞり 「悪い子です、帰ったらお仕置きですね」 「まあ、あなたったら…」 「何故、そんなことをしたの!!貴方から寿命を奪ってまで生きたくないわ!!」 「…それ程までに、貴女を愛しているから」 「嫌…嫌よ…後六年なんてあっという間に過ぎる わたくしも殉死します」 「…それは許しません 貴女は子らを守ってください …あの子達は頼りがない」 「嫌よ…嫌…あなたを失って生きていける強さなんて無いの」 泣き喚くユイムの涙を舐め取り唇をうばう 「んん…嫌っ」 「…ユイムさん どうか理解して欲しい 大丈夫です、わたくし達はきっと また巡り会える またどうしようもなく惹かれ合う運命なのですから…」 何度も何度もキスをした抱き合った 「…あなた、約束よ 必ずまた愛し合うの」 「ええ…」 何度も何度も交わった 「ハアハア…子が欲しい、あなたの子が沢山」 「…できなくなってしまって、申し訳ありません 沢山子ども、欲しかったですね…」 「私が産まなかったのが悪いの 嗚呼ウーヴェ様…どうか私を壊れる程愛して…あなたを私に、刻みつけて」 「ユイムさん…」 燃え上がる夜はずっと続いた 【白銀の結婚式と永遠の愛】 ――――三度目の夫婦式、祝宴の中で夫の寿命を知っていたユイムだけは悲しい表情でめかし込んでいた。 失った烏族の誇りであった黒髪と片目を失った自分の醜い顔、ゲオルグの傷跡… 人前に出るのが怖い、憂鬱だわ… 鏡を見てため息を付いていたら真っ白なタキシードに白髪の夫が私を迎えに来た 「あなた、どうしましたのその白髪」 「貴女が目立たないように…わたくしはあなたの夫ですから」 「まあ…」 なんて律儀な人なの、私の為にそこまで… どうして貴方はそうも献身的な愛を捧げれるの? 「明日は挙式ですよこちらの方が雰囲気出るでしょう」 二人のダンスは満月が美しい夜に星空の元で 跪き手に口付け 「どうか微笑んでください、わたくしの女王セレーネ 貴女は銀の馬車に乗る華やかな月の女王 星の女王 全能の…絶世の美女」 なんて美しい求婚の言葉… 私には勿体ない、釣り合わない 「セレーネ…じゃあ貴方は?」 「わたくしはエンディミオン、不死となって夜空に眠るセレーネの永遠の恋人…」 遂にユイムは大泣きしてしまった 「よしよしよしよし…ユイムさん泣かない泣かない」 「素敵なプロポーズ…私は幸せ物だわ そんなことを言わないで…私、貴方を思って毎日泣くわ セレーネはエンディミオンを思って泣くの…永遠の恋人」 「セレーネ、」 涙を舐め取る 「貴女を抱きたい セレーネは50の娘を生むのです」 「ナルキッソスは、星かしら」 「ええ…貴女はやはり笑顔が美しいです 」 深く深く堕ちていく 口付けは甘く深い 「初夜のように、交わりましょう」 「ええ…ウーヴェ様、」 「今でも昨日のように思っていますよ…貴女と初めて結ばれた運命の日を 貴女は、怖がって泣いてしまいましたね…」 「私も… 貴方は優しく私を抱きましたわ 熱くて蕩けるキスに酔いましたのよ」 「命尽きる日まで、何度でもしましょうな…わたくしの美しい女王様」 【あとがき】 悲恋の白銀の結婚式が書きたくって入れた公式エピソードです。 ウーヴェ×ユイムは永遠の恋人、護る愛がテーマでウーヴェはゲオルグから彼女を護る為に何度も転生して巡り合いました。 悪魔が銀の女王をロマンチックに奪い去るイメージの転生を何度か繰り返しています。 神話時代の月の女神は長寿で複数の夫がいたりするので、その名残でユイムは複数のカップリングが存在します。 ウーヴェ×ユイム、ザン×ユイム、ゲオルグ×ユイムで分かれそう。

  • ザン×ユイム夫婦編、レイウ900年目ぐらい

    執筆日 2020年 ――――嫉妬 ハァ…ダメだわ唯舞 嫉妬でグチャグチャよ ウーヴェ様の時はこんなに嫉妬しなかった 彼が仮面を着けていたから言い寄る女性があまりいなかったのよ 溜息ばかり付いているとオルランド殿にお茶を誘われた 「唯舞様、地上は慣れませんか? _なるほど、兄様の事で不安なのですね うーん…私は、兄様は本当に唯舞様を愛しておられるので杞憂だと思いますよ 兄様が何か抱えておられるのは私も感じますが、それは唯舞様に打ち明けたいけど機が熟してないだけだと思います」 「…彼、何を隠しているのかしら 私に言えない事って政治絡みなのかしら 私も彼に近付けば相談してくれる?」 「私では力になれないでしょうが、きっとレイウとザドウの為に動いているはずです」 「ありがとう、オルランド殿 気遣わせてしまってごめんなさいね 今度クレハと八剱の稽古でも…」 _「…オルランド、油を売るにしても酷いな 私にも誘って欲しかったものだ 何を話した」 「すみません兄様…クレハくんと八剱くんの事で唯舞様と 唯舞様が兄様の身を案じて不安がられております 」 「それだけか? 」 「兄様、私はお二人の幸せを常に願っております そんな私を疑わないでください… 私はザンユイ推しです」 後半意味がわからん 「お前、私と唯舞どっちに惚れている」 「どっちも好きです」 「!?」 三人でいける気質か…警戒しておこう _深夜ズカズカと部屋に戻ると唯舞がいない 紫の部屋か? いや、彼女の明日の衣が置いたままだ 暫く宮を探すと夜勤の兵やオルランドと話していた 固まる兵を他所目に微笑む妻が非常に憎らしい   「あら旦那様、宮に魔物が出たので私達で討伐しておりました 正体は狐でしたので私が腰を抜かしてしまって…」 「…そうか、部屋に帰るぞ」 (唯舞様、頑張ってください…ご武運を 唯舞様次第で俺等の命が繋がります) _「…旦那様、良かったですわね 幽鬼でなく狐でしたのでわたくしアレルギー反応が…」 「そんな格好で男の前に出たのか」 「そんなって…下は寝間着ですが上は羽織ってますわ 慌ててすっ転んだのでちょっと乱れてるだけです」 旦那様がまたキレてる ―第三子・モミジができた辺りかしら 「感謝、するべきだな…天上でなければお前と出会うことも無かったのだから 」 膝枕する妻 「私が美人じゃ無かったら、貴方はどうでしたか?」 「愛したさ、貴女の内面に惚れたのだから…勿論容姿もな」 「今夜は、春の月が綺麗」 「お前がより一層輝きを増すな ユイム…お前に似た娘が欲しい」 「クレハ、ヤツルギは男児でしたものね 後二人は女の子産みたいわ 烏みたいに、沢山産めないけど… 私は、貴方に似た娘が欲しいの 夫似を産むことは女の誉れですのよ」 ―緑髪の女の子、目元は私 「あなた、ほら抱いてくださいな 」 紫とマイリが取り合って喧嘩 ヤツルギはチラチラ順番待ち 「モミジノガ 」 若紫がべったりで、マイリも 私の出番がなかなか無くてな 「私にはユイムがいるから構わんぞ」 「まあ、あなたったら…」 本編 長女・紅葉賀が生まれる前の話、これもお気に入りの話。 ―【雨の日の二度目の求婚】 「…寒くないかユイム」 「ありがとう、大丈夫ですわ でも…ザン様、手を握ってくださいな 」 ―「…私たちの婚儀も、こんな雨の日だったな」 「もう、びしょ濡れだわ あなた 私を庇い過ぎよ」 「愛する妻を冷やす訳にいかんだろう」 「あらあなた、眼鏡は…」 突然の口づけ 「んっ…」 「…あなた、いつの間にか間に随分上手くなりましたのね その…水に滴って、いつも以上にハンサムだわ」 照れたユイムの唇をなぞる 「だろうな 惚れ直したか」 「…はい、旦那様… これ以上惚れさせないで頂戴」 地上の別荘で 「来なさい、拭いてやろう 体を暖めんとな」 「はい、お願いしますわ」 ―ザン様、抱き方が変わった キスも上手い 香水も変わった… 「あなた、本当にダンディーになりましたわ… 私好み、憎らしいわね」 「お前だって、より一層私好みになったな 艶やかでっ、色気づいた…」 もうメロメロよ… 余裕、こんなニヒルな表情できたのね …これを他に知る人がいるのかしら そう思うと、涙が出てきて 「…ユイム?すまん、どこか痛かったか!? 加減したつもりが…すまん 」 涙を流す彼女が心配で 腰や背を擦る 「ん、違うの 続けて…もっと触れて欲しいの」 「駄目だ、これ以上はお前の体に響く 私の大切な妻を傷つけたくない」 今夜は何度も何度も愛を紡いだ 酔うような抱き方… こんな、攻め方じゃなかった 「あっ… あなた、もう少し一緒にいたい。行かないで」 彼は身支度を整え始めた 「名残り惜しいが、また行かねばならならくてな… すまぬな、土産は何が良かろうか」 ユイムを抱き締めて、口づける _「…やり捨てはいただけないねぇザンちゃん」 「ジジ上!? いるならいると言え…気配を消すな!」 「最初から最後まで ユイムさんが不安がってる、見てて可哀想だ」 「…言える訳が無いだろうに」 言ってどうする? ユイムは会えないのに、辛いだけだ それにマノヤは亡くなった… 「…もう一つ、パーティの件さ」 気になって部屋に戻ると枕に涙を流すユイムに会いに行った 「ユイム、泣いているのか…何故だ」 「…何?あなた、地上に妾がいるわね 香水も、抱き方も変わった キスも上手い… 私に、飽きちゃった?」 「それはだな…その」 「話していただけないのなら…離縁しますわ もう良いわ…連れて来なさいな、貴方の妾を んっ…なによ、お愛想なんて…」 ちょっと…強引 「私が、お前を手放すと思うな…どれだけ焦がれたか お前以外は汚くて、要らん !! 私の独占欲、いい加減理解してくれ… お前と片時も離れたくないんだ」 「…私に、飽きたからじゃないの?」 「…違うユイム、逆だ お前の為に、ジジ上から色々聞いたのだその、色々と愛し方を ワンパターンだと、子らにまで指摘された それに、地上に行っているのは ザドウ領で私の即位式があるのだ…父上の追悼とな 遷都するから、最後に即位式を形だけでもしろと…ヴァッサゴー様がな …そこで 私の、皇后になって欲しいユイム姫 ユイム・マヒナ=キサナドゥになってくれないか」 「…私に?」 「クレハとヤツルギは皇子として名を刻む 勿論、お前は我が最愛の皇后として… 受けてくれるだろう? 最上級のドレスも、用意してあるんだ」 月の指輪、蝶のネックレス 「くどいけど…本当に、私で良いの? 恥ずかしいわ…貴方に釣り合う自信がないの」 「お前以外誰が相応しいと言うのか、地上でも我が妻になって欲しい ユイム・マヒナ 強欲なのは理解している…」 「また、泣く…泣き虫だなお前は」 「嬉しい…嬉しいわあなた 」 今度は笑うユイムに、愛おしさが増す 抱き上げて 「私の月光蝶は、軽いな ユイム…どうか、我が子を産んでくれないか 式に連れていきたい」 「無理し過ぎ 勿論…次は女の子にしましょう 貴方によく似た女の子」 「…ああ ユイム、すぐ帰る 帰ったら今以上に愛し合おう」 「ええ…あなた、私待ってる」

  • 【鬼神ゲオルグ狂愛神話】 狂愛・R指定

    執筆日 2020年~2025年 R指定小説より抜粋 見事に全部規制くんを喰らい、お蔵入りしたのでワード変えて台詞だけ切り抜きました。 【鬼神ゲオルグ狂愛神話】 …ユイム お前を見ると無性に狂気が疼く お前が欲しい その辺の女じゃ どんな美姫でも 俺の心を揺さぶらねぇ 俺を射抜いたのはやはりお前達だった お喋りな俺が珍しく静かな夜 たまには良い それだけ夢中になっているんだろう 「お前本当に可愛くねーな 嫉妬させたくて、お前の気が引きたくて他の女抱いてんだからよ たまには可愛く俺に甘えろよな」 「アダムとイヴは、禁断の果実で楽園追放 兄妹で男と女を知るんだ…蛇の誘惑に駆られて バレなきゃセーフ! この関係は俺とお前の罪、ナイショな ユイム…俺はお前好きだよ? 今から俺の嫁になれよ」 「バーカ、やってみろ お前を冥界まで連れて逝って愛してやるよ」 「ウヤ反乱、あん時の略奪が一番興奮したわぁ 部下の前でお前をだいて…何もかも置いてった時な アレを越えるのってなんだと思う? ギャラリーが必要か?」 ←これは作者も引いてる 【愛してるよシリーズ】 「…綺麗だ やはりお前は夜の女王に相応しい 膝に乗れ」 ※膝に乗る→妻の座を現す 「ヒャハハハハ!!とうとうユイムが俺の女に…!! ユイムぅ愛してるよぉ…」 「残念、死んでも俺はしつこいぜ…Gだからな 俺はお前を手放すことはない どれだけ汚されようが、最後は俺のモンにする なあ、ユイム…愛してるぜ…」 「…ユイム、愛してるぜ 喉を掻っ切って愛でてぇ」 ←作者引いてるけど血を流すユイムは美しいんだろうなって思ってる 「…ユイム、愛しているよ 俺から逃げないで 側にいて」 「…ユイム、好きだからさ ずっと一緒だから …逃げんなよ 俺、お前に逃げられるの運命みたいだしさ 来世でも離さないよ」 「…美味い女だユイム 旦那に好き放題された体を俺が汚すのがたまらねえ」←これはウーヴェから略奪した達成感で言ってるけどクズ 「やだよ、お前と沢山してガキ作って…神話になるぐらい産もうぜ 神話の女神は百の子がいるだろう ガキ共が反乱起こしたら…俺は生きてるのかな? 楽しみだねユイム 俺とお前で国作りしようね」←自分達を歴史に残したい 「…お前本当に弱いな 泣くぐらいなら殺意か愛か割り切れ 暫くしなくていいから産んでくれ 別にお前を虐めたいわけじゃねぇよ」←ゲオルグをころそうとしてできないユイムをなだめてる 【狂愛暴走モード】 「…他の雄に何しやがったお前…そいつの手斬り落としてきたよユイム…」 「…わりぃ ユイム、お前はもう誰にも見られるな」 ユイムの美しさに感動しながら 「…日に日にお前への狂気が強くなった 俺を狂わせたのは月、お前だユイム」 悪魔ウーヴェと契約し、病死するユイムに向けて 「…ユイム、俺も追いかけるよ」 「…俺が気付かないと思った? なんか変だと思った、月の女が寿命延びないなんてさ」 「…悪魔と契約したな 来世で花嫁になるって …許さないよユイム…俺から逃げるなんて 来世で、また会えるよユイムぅ 俺と双子に産まれるの」 「チチチ…ノンノン 双子で愛し合う運命なんだよ、俺達は 許されない、罪を抱えてんの」 「俺は視れない お前が女として欲しい なあ、ユイム…来世でも離さないから どうかこんな醜い俺を愛してくれよ 愛を教えてくれよ…」 実際に何度か双子に転生し、ユイムの生誕日16日と命日15日に生まれてきている ポエマーゲオルグ「十五夜の夜に あいにいきます ずっとみています あいしています あなたがいやがろうが かまいません あなたがほしい すべてをうばってでも あなたとひとつになりたい」 ユイムに冥界に逃亡されて 「神話通りならお前は月に逃げる…だから、歩けなくして良いか?」(羽衣を奪う) 「…ユイム、許さねぇ 俺から逃げやがった 追いかけてモノにする」  瀕死の状態でユイムに縋りながら 「ユイム、俺のもんにならねーんだったら一緒に死んでくれ 独りは嫌だよぉ…死にたくねぇよぉ…」 【あとがき】 昔の夢小説サイトにあったような生々しい描写とか暴力表現って元小説どこに公開したらいいんだよ!!! 全部がアウト過ぎて公開できねぇ…!!! 削除修正しまくっても規制くん喰らうってどんだけアウトなんだよ… 悲しいので病み系ラヴソングとして番外編に収録しました。

  • ザン×ユイム夫婦 離別、永遠の愛、胡蝶の夢編

    執筆日 2020年頃? ユイムとザンの結末(死ネタだけど死後に救いあり)  【本編 唯舞死亡辺り】 ユイム、生涯私を癒やしてくれた妻 結核でどんどん弱って 「あなた…伝染るから駄目よ あなたが倒れたら、誰がザドウの」 「クレハとヤツルギ、モミジがいれば大丈夫さ 紫の上も 死ぬ時は同じ…」 「駄目、胡蝶を貴方の養子にします 貴方はもう少し生きて… 御法も、まだ幼いわ 鵺千代も、私の代わりに」 「あなた、本当に駄目… こんな私に触れるなんて」 「子は作れないが、お前と愛し合いたい 最期の時まで」 ※ユイムと違い、ザンは烏族なので病気を恐れていませんが十分危険です 壊れ物みたいに今までで一番優しく抱きしめてくれたわ… 「あっ…あなた、愛していますわ 私は、あなたの妻で幸せよ 今だけは、この刹那だけは真実」 「唯舞…この刹那は永久さ 私の皇后」 「あぁ…あなた、ザン様 お願い、もっと抱き締めて 私の旦那様」 「あなた…好きよ、愛している ハゴロモのユイムは蝶になって貴方に逢いに行くわ 私と貴方が好きな、蝶 出逢った…時の」 殿方がボロボロ泣かないで、ハンサムが台無し 貴方はモテるのですから、再婚だって困らないわ 「出来るわけ無いだろう」 「何も、遺してあげられなくてごめね 貴方の子を遺せたの、嬉しいの でも、烏ならもっと産めたわ 」 涙が止まらない 「…ユイム、もう無理して話すな 明日は、お前の誕生日…せめて過ごさせてくれないか」 「わかってるでしょう、明日を過ごせないのよ…死の兆候は変えられない もう少し、話させて 最期まで貴方と…」 力が弱くなってる 私の涙を、拭えない程に… 「ユイム、私はお前がいないと駄目なんだ…頼むから、共に死なせてくれ… お前がいないと生きる意味が無い」 「私の想い出、遺してちょうだい 日記にして小説に ね、大好きなあなた…本当に、再婚しても良いからね… ん、ザン様…好きよ、ザン様… 私の、可愛い子孫たちも幸せになってね 見守っているわ」 みんな、大泣きしてた 若紫も、 星は外で泣いてるの…わかるわ 母だもの 「…ウーヴェ様は、何を考えていたのかしら 貴方も、こんな気持ちだったの」 ―セレーネ、ユィム よく頑張りましたね… さあ、ユイム…死の國へ参りましょうか… 「…ウーヴェ様、そこにいましたのね 今なら視えるわ…ずっと、貴方にも逢いたかったのよ… ああ…私も、いよいよ… さようなら…あなた達、また逢えるわ、必ず」 「嫌です母様!!嫌… 母様…寂しいです… 父上…母様がもう、息してません」 「…わかっているさ…わかって 見てくれないか、こんなにも美しい我が妻を」 ユイムの亡骸から離れなかった 二度目だが、非常に美しい眠り姫 「…綺麗だよユイム 本当に、私に勿体無い妻」 「父上、そろそろ…」 「すまん、私は彼女と離れたくない クレハ頼む」 「…御意」 「ユイム、本当に幸せだったよ お前は私には勿体無い妻だった 料理は不味いが、それでも構わん ユイム…ユイム お前の為に、遺すよ…お前との記録を」 父上、ずっと泣いてた 孫の胡蝶達がいたから、私は生きた 御法も義義も 「お父上、蝶が好きなのですね」 「妻が逢いに来てくれているからだ 胡蝶舞、唯舞と同じ字を付けた お前が一番ユイムに似ているのだ きっと一番美人になる… 今でも忘れない…唯舞の髪を、あの感触 微笑み 私の、生涯愛した妻 ユイムに似た娘が一番欲しかった お前も、私達みたいに本当の愛を見つけるんだぞ」 「ジジイ~いい加減にするでござるよ 毎日語ってるでござる 違うエピソードに分割するでござるよ これでも拙者、泣き過ぎて真っ赤っか」 モミジノガが呆れながらも言う ―天界で再会し、月を行き来したぞ ユイムに逢いに 彼女がカグヤに生まれ変わるまで 「まあ、ザン様 私ずっと貴方を視ていたのよ…」 「逢いたかった、ユイム…」 「いまは月天女よ 私は女官ですが」 「また夫婦になっていいか…転生までの間」 「勿論よ、逢いたかったの…」 「あれ、ウーヴェ殿は」 「あんな恩知らずクソヤロー要りませんわ 私は貴方だけ…」 「嬉しいが複雑だな…」 「四季もない月は寂しいけれど、貴方と死後も会えるのだから幸せよ」 【あとがき】 書きたくなかった死別エピソード この夫婦の永遠の愛を残したいなら書くべきと思って書きました 最後に救いを入れたのはこっちが辛かったからです…

  • ザン×ユイムまとめ 新婚、初夜、日常

    執筆日2020年頃~ 寝所で向かい合って彼女が私に頭を下げる 「ふつつか者ですが、よろしくお願いしますわ」 「頭を上げよ、そんな畏まらなくて良い」 笑顔で私を見る彼女に自然と微笑みがな 彼女の顎を指で触り 「…包帯、外しなさい 私の前ではしなくて良い 片目であること、引け目に感じるな 」 「…初夜ぐらいは、見せない方が良いと思ったの 」 悲しげに微笑み外す ユイムを押し倒すと彼女が目を見開いて恥じらう 「あのっ…」 彼女が隠す右眼を見ようと手を取る 「やっ!やだ…見ないで」 「隠すな、私の妻よ」 彼女の頬に手を当て見つめる …痛々しいな 「私も、ベヒモスにやられた傷があるからな お揃いだ」 瞼に口付けると 「慰めてくださるの? ありがとう、ごさいます その…見つめられると、流石に恥ずかしいのですわ」 「ユイム、私の妻になるのだぞ」 「ん…そう、ね」 ―あの頃と同じように、いやそれ以上に唯舞に惹かれていった 「あなた、見て見て! 綺麗な景色」 笑う唯舞が愛らしくて 「…唯舞、これを」 月下美人の花を君に 「まあ…綺麗 これを、私に? 勿体無いくらい綺麗 私に、似合うかしら」 赤らめながら喜ぶ彼女 「…君に、最も似合うと思って 昔と変わらない むしろより一層美しくなった君へ」 彼女のさらさらした艶やかな髪を掬い口付ける 「唯舞、私の最愛の妻」 ―彼との日々は楽しかった 私の心の傷を癒やしてくれた だから私も 貴方の力になりたいの 「ザン様、」 「唯舞」 微笑む君が好きだ 私の クレハができてから、唯舞は息子を溺愛した 「…少し、複雑だぞ 唯舞が構ってくれん」 二回目に本当に夫婦になった時、お気に入りの話。 ユイムを妻にして、幸せ有頂天だった クレハが産まれるまでは隣で仕事していたからな… 新婚夫婦、飛べないユイムは補佐の娘に引かれて飛んでた 周囲は私達を冷やかす 「良かったねぇザンちゃん、毎晩嬉しいんじゃない?」 ヴァローナ姫は言う 「まあ、姫様ったら その…夜の方は、とても熱くてアレなのですわ… ザン様ったら…あんな事されちゃ、身が持ちませんのよ」 「いない時に言え!!! そもそも初夜以降は抱いてな…」 (馬鹿、誘ってんだよ ユイムは不安なんだよ…ザンちゃん 捕まえとかないと離縁されちゃうよ?) ヴァローナ姫が言う 飲み会で酔っ払うし…私もかなり酔わされた ユイムが注ぐから断るに断われなくて 紫はニヤニヤして眺めていたが、星はキサラや姉妹たちを連れてウーヴェ殿の部屋で過ごした 「…ユイム、それ以上飲むな お前は毎回暴れて出禁されただろ」 アガレス様とヴァローナ姫が既に暴れてるけど おいおい、私に甘えてきたぞ 「抱っこ」 「父上、そろそろやっちゃいな 今夜は朝までお仕置きだぜ…ハーイごめんなさいもう言いません」 茶化す紫にスレスレで刀を飛ばしておいた 「…部屋に帰るか」 ―廊下で、頬にキスをしてくるから あの時みたいに、ユイムについてキスをした 「…今回は、成功したな」 「懐かしいわね…二人の殿方に取り合いされて、身に余る光栄でしたわ ザンちゃんチューしよー」 「ユイム…」 おいおいここで甘えるな 湯あみは、どうする また入るのか 「入れて?」 「…初めてだぞ、どうなっても知らんぞ 先に入ってるから、すぐ来なさい」 …正直、期待が止まらん タオルも巻かずに入って来て、私が倒れたぞ 「あら、ザン様 風邪ひきますわよ」 先に浴びて、私を起こして 「ねぇザン様、どうして私に触れてくれないの? 旦那様には、私を知って欲しいのよ 恥かかせる気? これ以上、仮面夫婦って言われたくないわ ザドウの家臣にはそう見えてる…」 「…私だってなぁ、お前のこと何百年妄想したと思ってるんだ いざ手に入ると、それだけで幸せなんだぞ …お前を知る度に、独占欲がな ウーヴェ殿に、勝てる自信が」 「馬鹿、貴方は貴方の良さがあるのよ しっかりなさいな…武力も収入もお家もあっちの方も勝ってんだから自信持ちなさいな むしろ、私が嫌いなのかと…家柄だって、悪いし 子持ちだし…財産目当てだって 貴方の優しさに付け込んだって… 烏じゃないから、ザドウの家臣も反対してる」 とんでもない格好で延々と語り合ったな 下は見ないようにしてたが 「私は!お前以外は妻にする気がない… マノヤがいたら二人共愛したが、一番はお前だ ずっと、お前が欲しかったユイム… 今宵、改めて我が妻になれ」 抱き締められ、口づけをされたわ… 「…二人で嫁ぐの、悪くなかったわね あの子はベヒモス殿と、結ばれたのでしょうけど まあ、嬉しい…ずっと待っていたのよ… 貴方に、心から愛されるのを アガレス様達も焚き付けてくれたし」 「…勉強したんだがな、自信が無い」 「フフ…こうしてくださります?」 ―部屋に運ぶと、彼女をエスコートし首筋や胸元に誓いを 「あら、狼さん 嬉しいわ」 「止まらんと言っただろう…」 甘く、甘く愛されたわ… 素敵… 「…ザン様… 素敵よ 」 「…愛しているユイム 頻度はどうしたいのだ」 「毎晩、でも構いませんのよ 貴方に愛されるのが女の幸せ… いつでも」 「そう言われるとな…毎晩でも愛したい というか、まだ続けて構わんか?」 「お願い…ユイムの全てを奪って?」 ―本当の夫婦になった気がするわ 「…ザン様…好きよ、愛していますわ 私の素敵な旦那様…」 「…ユイム、ユイム… 我が愛おしい妻よ、叶うなら永久に我が元にいてくれ…」 「フフフ…あなたったら」 ――――いれる時はいつも一緒だった 家臣は減給や地上送り処分にしてた 「…我が妻を侮辱する奴は許さん レイウは部族統一した証で誉れだ コルウス様なら、身分や血統なぞ気にせず妻にしたはずだ」 ――――眠る彼女の着物を整え布団に寝かせ、寝顔を眺めた 「瞳…痛々しいな お前の美しい瑠璃の瞳」 髪を愛で 実は大和撫子な黒髪も愛でたかったぞ…あの時は我が物ではなかったが 首筋に口吸いの痕を残す 「ん…あなた」 「数分寝てたなユイム そのまま寝ておっても良かったが、お前と話がしたかった」 手を絡ませ唇を撫でた 「ん…なぁに」 「地上で親しい身内が亡くなってな… 弔いに墓参りに行かないか、天上の方になるが マノヤ達の墓にも」 マノヤが…本当に亡くなってな 「…そうね、私も 最近、何か喪失感があって あなたのお陰で、大分心の傷は癒えましたわ クレハもヤツルギも、可愛い私達の息子」 「私も、お前がいたから救われたぞ… 主君に弟…自刃するつもりだった 喧嘩ばかりしおる、次は女子に恵まれたいものよな 男児でも構わんが」 「…そうね 」 …寝落ちたなユイム 可愛らしい妻だ ―歳を重ねても本当に美しい妻に時折ゾッとする 絶世の美女 傾国の美女 月の天女は惑わせる…わかる気がする …やはり私も彼女に狂いそうだウーヴェ殿 鳥籠に捕まえて独占したい 私も分かるぞ 【ザン視点】 新婚 そうだよな同じ部屋で寝るのは当然のこと… 自邸以外で交わった事が無かった 今回は夫婦になって初めて王城の自室に招く 「お邪魔します…じゃなくて良いのよね」 「ああ」 ユイムは落ち着かんようで少しソワソワしている 彼女を紛らわせようと微笑み手招きした 「おいでユイム 君の部屋でもあるのだから 好きに使いなさい 君の私物も置くといい」 彼女を椅子に座らせ頬を撫でた 「…ユイム、私の妻よ 君の為に月下美人を飾らせた 気に入ってくれると嬉しい」 隠していた花を彼女に贈る 「まあ嬉しい…ザン殿、貴方ってとても優しいのね ロマンチストは好きよ」 彼に負けないロマンチストにでもなろうかな ―彼女の後に私も湯浴みに入り 気合を入れてきた ここが勝負どころだ ザンノムンラージャキサナドゥ バスローブで出て行きユイムを後ろから抱き締めた 「ザン殿、長かったから心配して…」 「…ユイム、ベッドに君を運びたい」 私の意図に気付いてくれるだろうか 「まあ… あのね、ザン殿 …お恥ずかしいですが、本当に構わないのかしら」 「構わないよ むしろ今夜は此処で君が欲しい」 ユイムの指を絡め手の甲にキスをする 「そう…わかりましたわ 連れて行って、愛しい旦那様」 いかん 私の気持ちが昂ぶる 「…愛しいユイム」 ムードは作った 「あ、待ってザン殿 」 「なんだ」 【ユイム視点】 彼はネクタイを外し衣服を脱いでいく 「…ユイム、どうやら君は身の程知らずのようだな 私に付き合って欲しいから意識を飛ばさないでくれよ 毎晩でも抱けるぞ」 「ザン殿、怒ってる… さっきはちょっと世間話で若い殿方を褒めただけじゃない 貴方の弟みたいで可愛らしいわね、って話なのに」    夫をなだめると彼に抱き締められた 「きゃっ! やっ…スケべ」 「んっ…ザン殿ったら子供みたいよ」 「…嫉妬してるんだ 男はいつまでも子供、らしいな」 ザン殿、素敵 「…やめないで、もっと」 「…そういえば雄と戯れていたなと お仕置きが必要かな」 意地悪く笑う 「性格の悪さが顔に出ているわよ、スケべな長官 今日はお仕置きされてあげるからいじめて頂戴」 腕を回しキスをする ああザン殿、貴方は私の旦那様よ 貴方とするのが私の楽しみなの ニヒルに笑う彼 「こんなに待ちわびて いけない女だ」 「だってザンさんが…最近お上手なんだもの」 やだわカッコいい 「もうっ、焦らさないでっ…!意地悪!」 「すまんすまん、君の御強請りが聞きたかった」 からかって私の頬に口付けるんだもの、小憎らしい男ね ――――【ザン視点】 妻が美し過ぎる 見ていて飽きん 髪を結った彼女も下ろした彼女も 全てが美しい… 同時に湧き立つ嫉妬と不安 「…綺麗だ」 「何が?」 くるりと回り着物を見せる彼女 「着物も美しいがお前が一番輝いておるぞ 」 「まあ嬉しい♪ おだてても何も出ないわよあなた」 ユイムが私の唇にくちづける 「…行ってらっしゃいあなた 」 夫が地上に遠征があるので三日三晩愛されている 「ハァハァ…ザン殿、もうゆるしてぇ」 「…む、すまん そろそろ食事の時間だな 休憩しようかユイム」 「あっ…ザン殿」 彼に色々凝視されている 慣れてるとはいえおやめなさい! 「…厭らしいな が、お前はどんな姿でも美しいよユイム」 彼に水を渡され溜まらず飲み干した 残りを彼に渡すと彼も口に含む 「ん…ザン殿 まだザン殿の感触がする」 彼は勢いよく水を吐いた 「ゲホッゲホッ! …お前な、誘っているのか まだ誘うのかユイム…お前意地が悪いぞ」 まだ元気な彼は私に近寄るからシーツを被る 「きゃっ! 今日はもうダメ、せめて続きは夜にしてっ!」 ザン殿が私を抱き寄せて頭を撫でる 「夜か… そろそろ君を帰さねばなるまい 今日も泊まるなら、私は寝所で君を離す予定は無いぞ」 「…次は、いつ逢えるの 暫く地上に仕事があるの 貴方と離れなければならないのよ」 「なにっ!? ならば、私も地上に… いや、きっと引き離されるな 任務までは天上の邸に泊まりなさい まだお前と重ねたい」 きっと子ができるわね、貴方に似た子が何人でも欲しいわ… だって私は愛おしい貴方の妻ですもの もう少しこのままでいさせて… ハァオイゲン様…本当に素敵 」 妻が亡き父の像や肖像画を見てうっとりする はっきり言おう気に食わん 「…ユイム、お前それ浮気だぞ」 「あら、お父上を褒めて貴方が喜ぶべきでしょう オイゲン様ハンサムなんだもの 貴方にそっくり」  「…お前が他の男を褒めるのは面白くない」 _痺れを切らし _「ちょっとぉ…ザン様、近過ぎるわ 今カルタの練習してるの邪魔しないで」 「私とすれば良かろう」 背後から抱き締める腕をユイムが持ち 「もうっ、貴方相手じゃ練習にならないでしょう 勝てる速さじゃないのだもの」 「…では歌の読み合いはどうだ」 _カルタ本番 (はっ、オイゲン様… オイゲン様だけは取りたい、でも傷つけるわけには…) 「…ユイム、迷ったな」 「意地悪~、私が取りたかったのに」 (ならば私のカルタと父でどちらを取るだろうか) 「オイゲン様…」 「…一秒父の方が早かった 面白くない」 「あなたのカルタも取りたかったわ 私、いつもあなたを目で追っちゃうのよ」 「…ユイム、寝所に参ろう」 彼女を抱きかかえ、寝所に連れて行く 寝転ぶ彼女に口付け 「…父が好きか」 「そりゃあ、私の憧れで尊敬する方ですし 貴方のお父様だもの」 「妬ける 私じゃ父に適わんのか」 「そういう次元じゃ無いでしょうに 貴方は貴方、お父様はお父様」 「…ユイム、私はお前を独占したい 心も体も…私を思って欲しい」 _しかし、誰だユイムに馬鹿な事ばかり吹き込んだたわけは 「…我妻に吹き込んだ愚か者は誰だ 子作りだの跡取りだの男児と女児だの… あれは変に生真面目ゆえ、そそのかさないでいただこうか」 「はい、…恐らく奥方達と元老院達ですよ兄様 」 「…ユイムは昔から世間体を気にするタイプだ だから私との婚姻を何度も拒んだ 思いつめて体調を崩されては適わん」 _月の髪が美しい 不死の化物め、裏切りの証 罪の証… 「はぁ…」 ダメね、私 心読むんじゃなかった 「…月の髪、やはり隠すべきなのかしら」 水面に映る髪を見て溜息 髪を結っていると夫が花を飾ってくれた 「…花を、飾るといい 君に相応しい月下美人を」 「お帰りなさいあなた!」 「髪結いで悩んでいたのか?」 「ええ、ちょっとね… これ、どうしたの?」  「今日は初の記念日だからな…君に贈りたくて」 「ありがとう、ザン様」 「うかない顔だな そろそろ天上に帰ろうか、ウェリナ達にも会いたいだろう」    「あ、あなた まだご挨拶回りが…」 「祖父と叔父に挨拶したんだろう? 他の親族は捨て置け 後はほとんど他人だ」

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